Duolingo English TestのFill in the Blanks・Read and Complete攻略法|文法力をつけて高得点を目指そう
「Fill in the Blanks」と「Read and Complete」の対策はできていますか?
これらの問題形式はDuolingo English Testの序盤に出題されるもので、初めて受験する方には難しく感じるかもしれません。
僕自身、初めてDuolingo English Testを受験したときは、TOEFLやIELTSなどの資格試験とは異なる形式で情報も少なく、「Fill in the Blanks」と「Read and Complete」の対策には苦労しました。
しかし対策方法を模索するなかで、語彙力はもちろんですが、文法力をつけることでスコアアップすることができました。
今回の記事では、「Fill in the Blanks」と「Read and Complete」について文法に焦点を当てた対策方法を解説していきます。
目次
Duolingo English TestのFill in the Blanks・Read and Completeとは?
Fill in the Blanksの概要
「Fill in the Blanks」は、画面に表示された英文に空欄を含む単語があり、その空欄に適切な文字を入れて文を完成させる問題です。
【問題の特徴】
- 解答時間:1問につき20秒
- タイマー開始:問題が表示されると、同時にカウントダウンが始まる
- 出題頻度:1回のテストにつき6〜9問
- 単語の表示:空欄のある単語の最初の数文字が表示されている
- 測定される4技能:リーディング
- 測定されるサブスコア:「Literacy」と「Comprehension」
- 答えの単語:内容語(一般動詞、名詞、形容詞、副詞など)と機能語(be動詞、冠詞、前置詞など)
Read and Completeの概要
「Read and Complete」の問題形式は、「Fill in the Blanks」と似ています。
画面に表示された複数センテンスの英文に空欄を含む単語があり、そこに適切な文字を入れて文を完成させる問題です。
【問題の特徴】
- 解答時間:1問あたり3分
- タイマー開始:問題が表示されると、同時にカウントダウンが始まる
- 出題頻度:1回のテストにつき4〜6問
- 単語の表示:空欄のある単語の最初の数文字が表示されている
- パッセージの長さ:40〜100語(平均70〜80語)
- 空欄のある単語数:1問につき8〜20語(平均約15語)
- 測定される4技能:リーディング
- 測定されるサブスコア:「Literacy」と「Comprehension」
- 答えの単語:内容語(一般動詞、名詞、形容詞、副詞など)と機能語(be動詞、冠詞、前置詞など)
ポイントと対策
これらの形式の問題では、単に語彙力が試されるだけでなく、文脈における単語の使い方を知っているかどうかが評価されます。
空所には動詞や名詞、形容詞など様々な単語が出題されるため、語彙力だけでなく英語の文法知識が不可欠です。
文法を理解しながら文脈を読み解く力を身につければ、高得点を狙えます!
問題の解き方と重要ポイント
解き方のポイントとしては3つあります。
①文全体を読んで、文全体の意味を把握する
②センテンス内の文法理解
③減点方式ではないので、とにかく埋める
今回は、Duolingo English Test対策Webアプリ「DET Bridge」のFill in the Blanks問題から抜粋し、ポイントを詳しく解説していきま
す。
Fill in the Blanks練習問題
空欄を埋めて単語を完成させてください。
The company plans to exp[ ][ ][ ] its operations to Asia next year.
この問題を一緒に考えていきましょう!
単語チェック
- The company:「その会社」
- plans:「計画している」
- its operations:「その事業」
- to Asia:「アジアに」
- next year:「来年」
まずは、「to exp[ ][ ][ ]」の部分に注目していきましょう!
ここでの「to」は「to 不定詞」を表しています。
「plans(計画する)」という動詞の後ろに、「何を計画しているか」を表すために「to + 動詞の原形」が続きます。
次に、日本語訳をもとに、考えていきましょう!
- The company plans: 「その会社は計画している」
- to exp[ ][ ][ ] its operations: 「その事業を〜することを」
- to Asia: 「アジアに」
- next year: 「来年」
全体の意味としては、「その会社は来年、アジアに事業を〜することを計画している」です。
最後に、単語の候補を考えましょう!
ここでは、「exp」で始まる単語で文脈に合う単語を考えます。
正解は、「expand:拡大する」です。
【解答】
The company plans to expand its operations to Asia next year.
その会社は来年、アジアに事業を拡大する予定です。
ちなみに、今回の英文は第何文型でしょうか?
この英文は第3文型 (SVO)【主語+動詞+目的語】です。
主語 (S): The company(その会社)
動詞 (V): plans(計画している)
目的語 (O): to expand its operations to Asia next year(事業をアジアに拡大すること)
問題を解くだけで終わらず、わからない単語や文法も確認して、理解を深めていきましょう。
Read and Complete練習問題
「Read and Complete」も「Fill in the Blanks」と同じように解いていきます。
問題と解答を載せているので、挑戦してみてください。
【問題】
Type the missing letters to complete the text below.
Education plays a crucial role in individual gro[ ][ ][ ] and societal deve[ ][ ][ ][ ][ ][ ][ ]. Through education, people acq[ ][ ][ ][ ] knowledge and skills, expanding their potential for self-fulfillment. Education is also important as a means to increase economic oppo[ ][ ][ ][ ][ ][ ][ ][ ][ ] and reduce social ineq[ ][ ][ ][ ][ ][ ].
【解答】
Education plays a crucial role in individual growth and societal development. Through education, people acquire knowledge and skills, expanding their potential for self-fulfillment. Education is also important as a means to increase economic opportunities and reduce social inequality.
【日本語訳】
教育は、個人の成長と社会の発展において重要な役割を果たします。教育を通じて、人々は知識とスキルを獲得し、自己実現の可能性を広げます。教育はまた、経済的な機会を増やし、社会的な不平等を減少させる手段としても重要です。
【単語意味】
growth:成長
development:発展
acquire:獲得する
opportunities:機会
inequality:不平等
いかがでしたでしょうか?
今回解けなかった人も、語彙力と文法力を身につけることで、徐々に解けるようになってくるので、焦らずに練習を続けていきましょう!
ここからは、「Fill in the Blanks」や「Read and Complete」を解く上で、特に重要な文法について解説していきます。
文法が苦手に感じている方は、ぜひ参考にしてみてください。
ポイントは5つです!
1. 空欄に入る単語を見極めるためには、品詞の区別が重要
2. 文型(SVOなど)を正確に把握することで、空欄に入る適切な語を予測しやすくなる
3. 接続詞の意味と役割を理解することで、適切な語を予測する手がかりとなる
4. 英検「パス単」を利用して英単語を覚えることで、効率の良い学習ができる
5. 「DET Bridge」で実際の問題に触れることで、時間内に解く練習ができる
これらを詳しく解説していきます。
Fill in the Blanks・Read and Complete攻略のための文法ポイント
「Fill in the Blanks」と「Read and Complete」の問題で高得点を目指すためには、文法力が必要不可欠です。
ここでは、特に重要な文法ポイントを3つ紹介します。
1. 品詞の区別
2. 文構造を把握する
3. 接続詞を理解する
1. 品詞の区別
空欄に入る単語の品詞を見極めることが問題を解く上で重要になります。
名詞・動詞・形容詞・副詞などの品詞を見分けることで、適切な単語を推測するヒントになります。
例えば、以下の[ ]には何が入るでしょうか?
【問題】
Many people find that exercising regu[ ][ ][ ][ ][ ] improves their mood and reduces stress.
単語チェック
- Many people:「多くの人々」
- find:「わかる」「思う」
- exercise:「運動する」
- improve「改善する」
- mood:「気分」
- reduce:「軽減する」
- stress:「ストレス」
exercising regu[ ][ ][ ][ ][ ]の部分に注目していきましょう!
ここでの「〜ing」は「動名詞」を表し、「〜すること」と訳されます。
「exercising:運動すること」がどのように行われるのかを修飾するのは、「副詞」の役割です。
よって空欄を含む単語は「副詞」で、exercisingという行為を修飾していると考えます。
全体の意味としては、「多くの人々は、〜運動することは気分を改善させてストレスを軽減します。」です。
最後に、単語の候補を考えましょう!
ここでは、「regu」で始まる単語で文脈の合う単語を考えます。
正解は、「 regularly:定期的に」です。
【解答】
Many people find that exercising regularly improves their mood and reduces stress.
【日本語訳】
多くの人は定期的に運動することで気分が改善し、ストレスが軽減されると思っています。
上記の問題で品詞が副詞だと予想できましたか?
形容詞と副詞の見分けが苦手な人が多いので、違いを説明します。
・形容詞:名詞を修飾
・副詞:名詞以外を修飾(主に動詞を修飾)
例えば、次のような文を見てみましょう:
- 形容詞:This is an easy question. (これは、簡単な質問だ。)
- ここでは「easy」が名詞「question」を修飾しています。「どんな質問か」を説明しています。
- 副詞:She answered the question quickly. (彼女は、その質問に素早く答えた。
- ここでは「quickly」が動詞「answered」を修飾しています。「どのように答えたか」を説明しています。
また、今回の「regularly」は、形容詞「regular(定期的な)」に「-ly」をつけて副詞にしたものです。
このように、形容詞に「-ly」を加えると副詞になることがよくあります。
「-ly」のルールを覚えておくと、いくつもの単語を一度に覚えることができるので、英語を学ぶときにとても便利です。
他にも以下のようなものがあるので、確認しておきましょう。
- quick(形容詞:速い) → quickly(副詞:速く)
- easy(形容詞:簡単な) → easily(副詞:簡単に)
2. 文構造を把握する
英文の構造(文型)を把握することも重要です。
主語(S)、動詞(V)、目的語(O)などの文の要素がわかると、空欄に入る適切な語を推測するヒントになります。
主語(S):動作主を表し、「〜は」や「〜が」と訳します。
動詞(V):動作や状態を表します。
目的語(O):動作の対象を表し、「〜を」や「〜に」と訳します。
補語(C):主語(S)や目的語(O)を説明することばで、イコール関係にあります。
ここで、練習問題を3問出題します。
【問題】次の英文の文型を答えなさい。
- She looks tired.
- They sent him an email.
- The movie made me sad.
まずは、(1)の英文を一緒に考えていきましょう!
単語チェック
- She:「彼女」
- looks:「見える」
- tired:「疲れている」
主語(S)は「She」で、動詞(V)は「looks」です。She(彼女)とtired(疲れている)はイコール関係にあるので、tiredは補語(C)だとわかります。
次に、(2)の英文を考えていきましょう!
単語チェック
- They:「彼ら」
- sent:「送った」
- him:「彼に」
- an email:「1通のメール」
主語(S)は「They」で、動詞(V)は「sent」です。himは、主語(S)とイコール関係ではないので、目的語(O)だとわかります。
また、an emailもhimとイコール関係ではないので、目的語(O)だとわかります。
最後に、(3)の英文を考えていきましょう!
単語チェック
- The movie:「その映画」
- me:「私を」
- sad:「悲しい」
主語(S)は「The movie」で、動詞(V)は「made」です。meはThe movieとイコール関係ではないので、目的語(O)だとわかります。また、sadはmeとイコール関係にあるので、補語(C)だとわかります。
make O Cは「OをCの状態にする」と訳されるので、覚えておきましょう。
【解答】
- SVC(第2文型)
- SVOO(第4文型)
- SVOC(第5文型)
3. 接続詞を理解する
接続詞(and, but, becauseなど)は、文の流れを理解し、空欄にどんな単語を入れるのかを推測する際に重要なヒントになります。
これは、接続詞が前後の文やフレーズをつなぎ、その関係性を表す役割を持っているからです。
たとえば、以下の文の意味を考えてみましょう。
【問題】次の英文の和訳を答えなさい!
She was late because she missed the bus.
- late:「遅れた」「遅刻した」
- miss:「乗り遅れる」
- the bus:「そのバス」
「She was late」の部分は「彼女は遅刻した」という意味になり、
「she missed the bus.」の部分は「彼女はバスに乗り遅れた」となります。
becauseは「(なぜなら)〜なので」と訳し、理由を表す内容が続く接続詞です。
正解は、「彼女はバスに乗り遅れたので、遅刻しました。」です。
接続詞を理解しておくと、その後に続く内容が予想しやすくなります。
他にも「but」や「However」の後には反対の内容が来ることが多いなど、接続詞の使い方を知っていると、空欄に入る単語の候補を絞り込む手がかりになるので便利です!
以下の記事ではDuolingo English Testで使える単語・フレーズ集をまとめているので合わせてご覧ください。
Fill in the Blanks・Read and Complete問題の勉強法
1. 単語の勉強法
文法の理解も大切ですが、語彙力がないと問題を解くことはできません。
単語力を高めるためには、英検「でる順パス単」を活用するのがおすすめです。これは英検の対策教材ですが、Duolingo English Testのような他の英語試験の対策にも便利です。
「でる順パス単」では、試験でよく出題される単語が品詞ごとに整理されており、効率よく学習を進められます。
下記を参考に、目標するスコアに合わせて購入する級を選びましょう。
・Duolingo English Test 125点:英検1級
・Duolingo English Test 100点:英検準1級
・Duolingo English Test 80点:英検2級
ちなみに、僕は単語を1回で完璧に覚えようとせず、毎日単語帳を開いて何度も見るようにしていました。
何周も繰り返していると、自然と単語が頭に入るようになりました!
また、Duolingo English Testと英検の違いについて知りたい方は、下記の記事をご覧ください。
2. 文法の勉強法
【Duolingo English Test 60点以下の人】
不定詞や接続詞、時制などの基礎的な英文法が不安な人は、まず中学レベルの問題集を活用して、基礎を固めましょう。
おすすめの教材は、『中学英語をもう一度ひとつひとつわかりやすく。』です。
この本は左側に解説が、右側に練習問題が掲載されており、理解を深めながら進めることができます。
基本的な文法項目を一冊でまとめて学べるので、効率よく学習でき、復習もしやすいのが特徴です。
【Duolingo English Test 80点以下の人】
Duolingo English Testで80点を獲得できない方は、基礎が疎かになっていないかを確認することが大切です。
そんなときは、「Evergreen」などの文法書を活用して、苦手な文法項目を一つずつ理解していきましょう。
この本は、文法の基礎が体系的にまとめられています。前から順番に読んで学習するのはもちろん、辞書のように調べたい単元だけを確認する使い方もできます。
文法力をしっかり固めたい方におすすめの一冊です。
以下の記事ではスコア80を目指す対策をまとめているので合わせてご覧ください。
3. DET Bridgeを利用して、問題に慣れる
テキストを使って英文法を一通り復習できたら、実践的な問題に取り組んでいきましょう。
Duolingo English Testの「Fill in the Blanks」や「Read and Complete」などの問題形式は、TOEFLや他の英語試験にはあまり見られないタイプの問題です。
単語を知っていたとしても、制限時間が短いため意外と難しいと感じる人が多い印象があります。
こうした問題に慣れるためには、Duolingo English Test対策アプリ「DET Bridge」を活用して、実際の試験と同じ形式の問題に触れながら練習をしましょう。
また、「DET Bridge」は無料の練習問題も提供しているので、コストをかけずに始められるのも魅力です。
以下のリンクから、無料の練習問題に挑戦してみましょう!
まとめ:Fill in the Blanks・Read and Completeで高得点を狙うために
今回は、Duolingo English Testの「Fill in the Blanks」と「Read and Complete」で高得点を狙う勉強方法をご紹介しました!
今回紹介した対策方法のポイントは、以下の5つです!
1. 空欄に入る単語を見極めるためには、品詞の区別が重要
2. 文型(SVOなど)を正確に把握することで、空欄に入る適切な語を予測しやすくなる
3. 接続詞の意味と役割を理解することで、適切な語を予測する手がかりとなる
4. 英検「パス単」を利用して英単語を覚えることで、効率の良い学習ができる
5. 「DET Bridge」で実際の問題に触れることで、時間内に解く練習ができる
ぜひ今回紹介した内容を活用して、試験本番に臨んでください!
Duolingo English Test対策Webアプリ:「DET Bridge」
Duolingo English Testの対策アプリ「DET Bridge」は、全19種類の問題をパート別で対策できるだけでなく、英文AI添削機能も導入しライティング強化にも活用できます。
ぜひ目標スコア到達に向けてご活用ください。