Duolingo English Test「Read, Then Speak」攻略ガイド:効果的な対策と練習方法
みなさん、Duolingo English Testの問題形式の1つである「Read, Then Speak」の対策はできていますか?
「Read, Then Speak」は、受験者のリーディング力とスピーキング力が同時に試される問題となっています。
TOEFLやIELTSといったこれまでの英語試験にはない、Duolingo English Test特有の問題形式です。
Duolingo English Test受験者の中には、この特有の問題形式に苦戦される方が多くいらっしゃいます。
筆者である僕も、「限られた時間でうまく話せない…」「話す内容が的外れになってしまう…」という悩みを持っていました。
しかし、しっかり対策をして問題に慣れていくことで、以前よりも「Read, Then Speak」でスコアを伸ばすことに成功したのです。
本記事では、そんな「Read, Then Speak」の攻略ポイントをご紹介します!
具体的な対策方法や練習のコツについて徹底解説しますので、Duolingo English Testスコアアップを目指す方は、ぜひ参考にしてください!
目次
「Read, Then Speak」とは?
「Read, Then Speak」は、数センテンスで提示される問題文に対して、話して解答する問題です。
問題の概要
・問題文提示から解答までの準備期間:20秒
・スピーキング解答時間:90秒
・1回のテストで出題される問題数:1問
・測定される4技能スコア:スピーキング
・測定されるサブスコア:Conversation(話して聞く能力)、Production(書いて話す能力)
上記画像の問題例では、以下の内容についてのスピーキングが求められています。
【問題】
Talk about your favorite restaurant.
- Where is it?
- What type of food does it serve?
- How often do you go there?
- Why is it your favorite?
【日本語訳】
あなたのお気に入りのレストランについて話してください。
- どこにありますか?
- どのような種類の料理が提供されていますか?
- どのくらいの頻度で行きますか?
- なぜそれがあなたのお気に入りですか?
出題の流れ
- “Speak about the topic below for 90 seconds”(以下のトピックに対してあなたの考えを90秒間話してください)という指示があり、問題を把握する準備時間が20秒与えられます。
- 20秒後、解答時間90秒のカウントが始まり、パソコン画面に向かって話して解答します。
採点基準
採点はAIが行い、以下の要素が評価されます。
- 流暢さ:スムーズに話せているか
- 発音:英語らしい発音ができているか
- 内容の正確性:トピックに沿った話ができているか
- 内容の一貫性:文章全体を通して伝えたいことに矛盾がないか
「Read, Then Speak」は、問題文を正確に読みとる「リーディング力」と、問題に沿った内容を話す「スピーキング力」が求められます。
また、90秒という限られた時間で、正確かつ簡潔に解答する必要があります。
「Read, Then Speak」で高得点を取るための3つのポイント
「Read, Then Speak」で高得点を取るための、具体的な攻略法を紹介します。
- 問題文を素早く正確に理解する
- 話す内容を簡潔にまとめ、話し続ける
- 発音と流暢さを磨く
1.問題文を素早く正確に理解する
準備時間20秒の間に、問題内容を正確に読みとる必要があります。
以下のような問題内容を20秒で把握できるようにしましょう。
Talk about your favorite restaurant.
- Where is it?
- What type of food does it serve?
- How often do you go there?
- Why is it your favorite?
短時間で英文の内容を理解する力を伸ばすには、普段から英文を読む習慣をつけることが必要です。
具体的な方法としては、以下の2つが効果的です。
- Duolingo English Testの練習問題を解く
- 英文のニュース記事の見出しを読み、要点を掴む練習をする
また、もちろん英単語を知っていないと、英文を理解することはできません。
基本的なことですが、単語帳を使って英単語を覚えることも大切です。
2.話す内容を簡潔にまとめ、話し続ける
問題文を把握できても、話す内容がまとまっていなければスムーズに話すことができず、高得点を取ることはできません。
以下のポイントを意識して、スピーキングに挑むようにしてください。
- 準備時間で設問ごとの話す内容を考える
- 設問に沿って話す
- 副詞やフレーズを使いこなす
準備時間で設問ごとの話す内容を考える
準備時間20秒で、設問ごとの内容を簡単に考えるようにしましょう。
以下に問題例を紹介します。
あなたならどのような内容を話すか、ぜひ考えてみてください。
【問題】
What can you dedicate your passion to?
- How can you uncover?
- Why is it important?
- When will you know?
- Who can assist you?
【日本語訳】
何に情熱を捧げられますか?
- どのように発見できるのでしょうか?
- なぜそれが重要なのでしょうか?
- いつ知るのでしょうか?
- 誰がアシストしてくれるのでしょうか?
【解答例】
What can you dedicate your passion to?
訳)何に情熱を捧げられますか?
→全て英語に捧げることができる。
- How can you uncover?
訳)どのように発見できるのでしょうか?
→学生時代のエピソードを話そう
- Why is it important?
訳)なぜそれが重要なのでしょうか?
→私のアイデンティティの一部だから
- When will you know?
訳)いつ知るのでしょうか?
→学生時代の英語の副担任との経験を具体例に出して話そう。
- Who can assist you?
訳)誰がアシストしてくれるのでしょうか?
→今購読している英語学習プラットフォームの先生方
上記のように、簡単でいいので何について話すのかを考えておくと、スムーズに話し始めることができます。
設問に沿って話す
問題の設問を網羅して解答するため、設問に沿って話すことをおすすめします。
最初は、各設問に対して1〜2文で回答するところから始めるといいでしょう。
以下に問題と解答例を載せるので参考にしてください。
【設問ごとの解答例】
What are the benefits of waking up early?
訳)早起きのメリットとは?
【解答例】
The benefits of waking up early include spending time more productively.
訳)早起きの利点には、より生産的に時間を使えることが挙げられます。
- How does it contribute to our well-being and productivity?
- 訳)早起きは私たちの健康や生産性にどのように貢献するのでしょうか?
【解答例】
It significantly contributes to our well-being and productivity by providing extra time and energy before work or school. This extra time can be used to improve ourselves by learning something related to our work or studies, which in turn increases our productivity.
訳)出勤前や通学前に余分な時間とエネルギーを確保することで、幸福感と生産性に大きく貢献します。この余分な時間を使って、仕事や勉強に関連することを学ぶことで自分を向上させ、生産性を高めることができます。
- When do you feel most active and motivated?
- 訳)最も活動的でやる気が出るのはいつですか?
【解答例】
Personally, I feel most active and motivated in the morning before starting work, so I make it a rule to read books or learn something new related to engineering.
訳)個人的には、仕事を始める前の朝が最も活動的でやる気が出るので、エンジニア関連の本を読んだり、何か新しいことを学んだりすることにしています。
- Do you have any tips for early rise?
- 訳)早起きのコツはありますか?
【解答例】
I believe there is no magic to waking up early, all we can do is go to bed as early as possible to fall asleep soon.
訳)早起きに魔法はなく、できるだけ早くベッドに入り、すぐに眠りにつくしかないと思っています。
- Do you need someone to encourage you?
- 訳)誰かに励まされたいですか?
【解答例】
I don't have any difficulties falling asleep at night, and waking up early is already a habit, so I don't need anyone's help to wake up early.
訳)早起きは習慣になっているので、誰かの手を借りる必要はありません。
このように設問ごとに話すことで、問題の設問から脱線することなく話し続けることができます。
副詞やフレーズを使いこなす
「Read, Then Speak」では、「話し続ける」ということが重要です。
そのため、副詞やフレーズを使用して、話し続けられるようにしましょう。
specifically:具体的に
言及している内容を、具体的に説明するのに便利な副詞です。
例文)To enhance my productivity, I prefer to use apps and convenient tools for time management. Specifically, I rely on Trello to manage my schedule.
訳)生産性を向上させるために、時間管理のアプリやお役立ちツールを好んで使用しています。具体的には、スケジュール管理にはTrelloを使用しています。
for instance(for example):例えば
具体的な例を挙げる際に、頻繁に用いられる定番表現です。
例文)For instance, during my college days, when I had lots of assignments due simultaneously, I struggled to focus, which resulted in poor outcomes.
訳)例えば、締め切りが重なる課題が大量にあった大学時代には集中することに苦労したため、結果が芳しくありませんでした。
furthermore:さらに
文章をより強調することができ、主張をはっきりと表現することができます。
例文)Furthermore, Japan's extensive coastline and abundant marine resources have contributed to the development of coastal towns and a thriving fishing industry.
訳)さらに、日本の広大な海岸線と豊富な海洋資源は、沿岸都市の発展と漁業の繁栄に貢献してきました。
In this way:このように
例文)In this way, my current self is based on my past experiences.
訳)このように、今の自分は過去の経験がベースになっています。
以下の記事でも、Duolingo English Testで使える単語・フレーズ集を紹介しています。
ぜひ、あわせてご覧ください。
Duolingo English Testで使える単語・フレーズ集|ライティング・スピーキング対策
3.発音と流暢さを磨く
Duolingo English Testの「Read, Then Speak」では、「発音と流暢さ」が評価されるので練習が必要です。
「発音と流暢さ」を学ぶ方法は、以下の方法があります。
①シャドーイングをする
②オンライン英会話を利用する
③フォニックスを学ぶ
①シャドーイングをする
シャドーイングとは、英語を聞きながらそれを真似して発音することです。
シャドーイングで使う英語素材は、「TED」を活用することをおすすめしています。
TEDは、あらゆる分野の専門家によるスピーチ動画を無料で視聴できるサービスです。
TED内の興味のある動画(10分程度)を選択し、シャドーイングを実践しましょう。
最初はスクリプトを見ながら繰り返し練習していきます。
また、Duolingo English Test対策Webアプリ「DET Bridge」を使用してのシャドーイングもおすすめです。
「DET Bridge」の解答例には、英文の音声ファイルが表示されます。
その音声ファイルを使って、シャドーイングをすることも可能となっています。
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②オンライン英会話を利用する
「発音と流暢さ」を磨くために、オンライン英会話を利用するのも効果的です。
理由としては、以下の2つが挙げられます。
- 英会話講師に発音の間違いを指摘してもらい、修正できる
- 1つのテーマに対して、自分の意見を英語で話す練習ができる
あらかじめ英会話講師に発音の間違いがあれば指摘してもらうよう伝えておくことで、自分の発音の間違いを修正することができます。
また、まず「英語を話すことに慣れる」という意味でもオンライン英会話はおすすめです。
③フォニックスを学ぶ
発音を基礎から学びたいという人は「フォニックス」を学ぶのもいいでしょう。
フォニックスとは、英語のアルファベットと発音の間にある規則・ルールを学ぶ学習法です。
YouTubeでも学習することができ、「『あいうえおフォニックス』英語発音」というチャンネルでわかりやすく解説されています。
「フォニックス」で発音の基礎をインプットしつつ、「オンライン英会話」や「DET Bridge」でアウトプットしていきましょう。
実践!練習問題で学ぶ「Read, Then Speak」の解き方
実際の練習問題で、「Read, Then Speak」の解き方を学んでいきましょう。
今回は、Duolingo English Test対策Webアプリ「DET Bridge」の問題を抜粋しています。
【問題】
Do we need to treat robots like humans?
- Are ethical considerations necessary?
- Who makes the robots?
- When would this be appropriate and when would it not be appropriate?
- Who should develop guidelines and regulations?
【日本語訳】
ロボットを人間のように扱う必要がありますか?
- 倫理的配慮は必要でしょうか?
- 誰がロボットを作るのでしょう?
- どのような場合に適切で、どのような場合に適切でないでしょうか?
- ガイドラインや規制は誰が策定しますか?
【解答例】
I don’t think we should treat robots like humans, and ethical considerations are not necessary. I’m not trying to say that it’s acceptable to disregard and disrespect them, considering them merely as a chunk of iron, but as they don’t have any emotions, it’s challenging to treat them exactly as we do for humans. Robots are created by professional manufacturers, and the way in which they perform various tasks is programmed by engineers. It might be appropriate to treat them as human when they collaborate with humans on a team. This concept may sound strange initially, but in the near future, robots could become a part of our teams, and in such a scenario, we should treat them as human. On the other hand, if they simply serve a role in calculations, it may be difficult to view them as human because they operate in the background and are invisible. Engineers should make guidelines and regulations because they are the ones who enable robots to function.
【日本語訳】
私は、ロボットを人間のように扱うべきではないと思いますし、道徳的配慮は必要ないと思います。ロボットを単なる鉄の塊としか考えず、軽視していいというつもりはありませんが、感情を持たない以上、人間と同じように扱うのは難しいことです。ロボットは専門メーカーが作り、エンジニアがプログラムしたものです。チームで人間と共同作業をする場合は、人間として扱うのが適切かもしれません。このコンセプトは最初は奇妙に聞こえるかもしれませんが、近い将来、ロボットはチームの一員になるかもしれませんし、そのような状況では、私たちはロボットを人間として扱うべきです。逆に、単に計算の役割を果たすだけであれば、見えないところで動いているので、人間として見るのは難しいかもしれません。エンジニアは、ロボットを機能させるためのガイドラインや規則を作るべきです。
【ポイント】
設問に沿って解答するようにしましょう。
以下の設問2つは、話を広げるのが難しいと思ったので、その2つに関しては「1問1答+理由」を話す程度に留めています。
- Who makes the robots?
訳)誰がロボットを作るのでしょう?
- Who should develop guidelines and regulations?
訳)ガイドラインや規制は誰が策定しますか?
最も具体的に話し続けられる以下の3つ目の設問に対して、具体例を交えながら解答を行いました。
- When would this be appropriate and when would it not be appropriate?
訳)どのような場合に適切で、どのような場合に適切でないでしょうか?
複数ある設問の中で、話しやすいものとそうでないものがあると思います。
最初の20秒でその見極めを行い、頭の中で構成を考えることで、問題の設問から脱線することなく解答することができます。
以下は、今回使用した覚えておきたいフレーズです。
On the other hand:逆に・一方で
逆説の表現は、使い回せるので知っておくと便利です。
例文)On the other hand, if they simply serve a role in calculations, it may be difficult to view them as human because they operate in the background and are invisible.
訳)逆に、単に計算の役割を果たすだけであれば、見えないところで動いているので、人間として見るのは難しいかもしれません。
in such a scenario:そのような状況では
直前で話した内容を続けたい時に使える表現なので、覚えておきましょう。
例文)This concept may sound strange initially, but in the near future, robots could become a part of our teams, and in such a scenario, we should treat them as human.
訳)このコンセプトは最初は奇妙に聞こえるかもしれませんが、近い将来、ロボットはチームの一員になるかもしれませんし、そのような状況では、私たちはロボットを人間として扱うべきです。
練習問題が解けるツール
効率的に「Read, Then Speak」の対策をするためには、練習問題を解くことが最も効果的です。
ここでは、練習問題が解けるツールとして以下の2つを紹介します。
- Duolingo English Test公式の練習問題
- DET Bridgeのパート別練習問題
Duolingo English Test公式の練習問題
Duolingo English Test公式が出している、無料の練習問題です。
本番の試験より短い45分間のテストで、本番と同じ問題形式に取り組むことができます。
本番の試験とほぼ同じ環境で練習することができ、予想スコアも確認できるので、Duolingo English Test受験前に一度は使用することをおすすめします。
ただし、この練習問題は自分の答案を見直すことはできません。
Duolingo English Testの問題形式に慣れる目的で使用するといいでしょう。https://englishtest.duolingo.com/applicants
DET Bridgeのパート別練習問題
DET Bridgeは、日本語解説が付いたDuolingo English Test対策Webアプリです。
模擬試験はありませんが、パート別で練習問題を解くことができます。
1問ごとの制限時間は本番と同じ時間で設定されているので、時間感覚を掴みながらパート別に練習することが可能です。
復習機能がついており、間違えた問題を再度見直すことができるのも魅力の1つです。
また、英文AI添削機能もついているので、スピーキング問題だけでなくライティング問題の対策にもおすすめです。
まとめ
本記事では、「Read, Then Speak」の攻略ポイントをご紹介しました!
「Read, Then Speak」で高得点を取るためのポイントには、以下の3つがあります。
- 問題文を素早く正確に理解する
- 話す内容を簡潔にまとめ、話し続ける
- 発音と流暢さを磨く
上記のポイントを踏まえつつ、とにかく実践的な練習をしていくことが大切です。
「Duolingo English Test公式の練習問題」や「DET Bridgeのパート別練習問題」を活用して、「Read, Then Speak」の問題形式にしっかり慣れていきましょう。
今回紹介した対策方法を参考に、ぜひDuolingo English Testのスコアアップを目指してくださいね!
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Duolingo English Test対策アプリ「DET Bridge」を運営するクラクモ株式会社は、Duolingo English Testの公式パートナーです。
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