【2025年最新版】アメリカの大学進学スケジュール|高校1年生〜出願・合格・渡航までのロードマップ

アメリカの大学進学を目指す高校生にとって、「いつ・何をすべきか」を把握することは合格への第1歩になります。

日本の高校生活と並行して、成績管理(GPA)、SAT/ACT、英語試験(Duolingo English Test・TOEFL・IELTS)、課外活動、そして出願準備まで、やるべきことは多岐にわたります。

特にアメリカの大学出願は、高校1年生からの積み重ねが評価の対象になります。高校3年生になってから一気に準備するのは慌てることになるので、早めにアメリカの大学進学の全体像を理解し逆算して行動することが重要です。

本記事では、高校1年生から高校3年生、さらに合格後〜渡航までの流れを時系列で整理し、アメリカの大学進学を目指す方にわかりやすく解説します。これを読めば、出願スケジュールを具体的にイメージでき、確実に準備を進められるはずです。

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アメリカの大学の出願方式と締切

アメリカの大学出願には大きく4つの方式があります。

それぞれ特徴や締切が異なるため、自分の志望校や出願戦略に合わせて選ぶことが重要です。

出願方式特徴出願時期の目安合否通知の時期
一般出願:Regular Decision(RD)・最も一般的な出願方式。
・複数校に出願可能
・合格後に進学先を自由に決定できる
高校3年生の1〜2月ごろまで3〜4月に結果通知
早期出願:Early Action(EA)・出願締切はEDと同様に早いが、合格しても進学は義務ではない
・複数の大学にEAで出願可能
・早めに合格を1校確保して安心したい人に向いている
高校3年生の11月ごろまで12月に結果通知
早期出願:Early Decision(ED)・合格したら必ず進学することが条件
・合格率がやや高い
・第1志望校にどうしても行きたい場合に有効
・締切が非常に早いため、高校3年生の夏前からエッセイ、推薦状準備が必要
高校3年生の11月ごろまで12月に結果通知
随時出願:Rolling Admission・募集枠が埋まるまで順次合否を決定
・早く出すほど有利
・出願期間が固定されていない
・出願開始と同時に審査が始まる
・多くの州立大学やコミュニティ・カレッジで採用されており柔軟性が高い
大学によって異なるが、秋〜春にかけて随時受付出願から数週間〜数か月以内

アメリカの大学受験の特徴

アメリカの大学は、日本の大学とは違い「進学ルート」や「入試」に大きな違いがあります。ここでは留学生の方向けにアメリカの大学進学の流れを整理してみましょう。

高校卒業後の進学ルート

高校卒業後の進学ルートは2つあります。

①コミュニティ・カレッジに進学

高校卒業後、まず2年制のコミュニティ・カレッジに入学し、Associate学位(準学士号) を取得します。

その後、4年制大学に編入し、さらに2年間で学士号を取得するのが一般的な流れです。

② 直接4年制大学に進学

高校卒業後、そのまま4年制大学に直接入学し、4年間で学士号を取得します。

入学後1〜2年は「一般教養科目」を履修し、その後に専攻を決定するスタイルが一般的です。

専攻の変更や、2つの分野を同時に専攻、副専攻(※)など、柔軟に学びを組み立てられる点が特徴です。

※副専攻:通常の専攻より少ない単位数(通常5〜7科目ほど)で、興味のある分野を「サブ的に学ぶ」形。

例:専攻は「生物学」、副専攻は「音楽」など

入試方式

アメリカの大学入試では、SATやACTといった全米共通テストを課す大学もありますが、必須とするかどうかは大学ごとに異なります。

そのため、基本的にアメリカの大学入試では、総合的な書類審査+補助的な試験で合否が決まることが多いです。

  • 出願方式:一般出願(RD)、早期出願(EA,ED)、随時出願(Rolling Admission)などがあり、大学ごとに採用方式が異なる。
  • 評価項目:高校の成績(GPA)、エッセイ、課外活動、推薦状、英語試験(Duolingo English Test/TOEFL/IELTS/など)、SAT/ACTなど。

アメリカの主要な4年制大学の種類と特徴

アメリカの4年制大学には主に次の4つがあり、今回は1つずつ特徴を紹介します。

  1. リベラルアーツ・カレッジ
  2. 州立大学
  3. 私立総合大学
  4. コミュニティ・カレッジ

1.リベラルアーツ・カレッジ

  • 教育の特徴:幅広い教養教育を重視し、批判的思考やリーダーシップを育成。少人数制で教授との距離が近い。
  • 規模感:学生数500〜3,000人前後の小規模校。
  • 学費:年間5〜7万ドル前後と高額だが、奨学金が手厚い場合も多い。
  • メリット:少人数ならではのアットホームな学習環境で学びに集中しやすい。
  • 学校例:Williams College、Amherst College、Swarthmore College、Pomona College

2.州立大学

  • 教育の特徴:州の教育拠点として幅広い分野を網羅。農学・工学・教育・看護など実学に強く、研究水準も高い。
  • 規模感:数万人規模のマンモス校が多く、1講義300人以上になることもある。
  • 学費:州内生は比較的安価、州外生・留学生は私立並みに高額。奨学金は州内生中心だが、近年は一部留学生向け制度もあり。
  • メリット:専攻の選択肢が非常に広く、研究やスポーツなど課外活動の機会も豊富。
  • 学校例:UC Berkeley、University of Michigan、University of Virginia、UNC Chapel Hill

3.私立総合大学

  • 教育の特徴:学部教育に加え、MBA・法学・医学など大学院・専門職教育に強い。研究資源や教授陣のレベルは世界トップクラス。
  • 規模感:1万人前後〜数万人規模と大規模。国内外から優秀な学生が集まり国際色豊か。
  • 学費:年間7〜8万ドル前後と非常に高額。ただし優秀な学生には奨学金が手厚い。
  • メリット:研究・教育・人脈形成において世界的に高い評価を得られる。
  • 学校例:Harvard University、Stanford University、NYU、University of Chicago

4.コミュニティ・カレッジ

  • 教育の特徴:地域住民のための職業訓練に力を入れている。2年間で準学士号を取得し、その後4年制大学に編入する選択肢もある。
  • 規模感:数千〜数万人規模と幅広く、地域密着型の大学。
  • 学費:年間5,000〜15,000ドル程度と安価。
  • メリット:学費が4年制大学より安い・出願時の英語試験スコアの基準が低め。英語力が足りない場合はESL(語学学校)で学んでから正規課程へ進める。
  • 学校例:Santa Monica College、Pasadena City College、De Anza College、Seattle Central College

4年制大学のカテゴリー別の出願方式

アメリカの大学はタイプごとに採用している出願方式が異なります。

以下に、代表的な大学を4つのカテゴリー(リベラルアーツ・カレッジ、州立大学、私立総合大学、コミュニティ・カレッジ)に分け、一般出願(RD)、早期出願(EA,ED)、随時出願(Rolling Admission)の採用状況を有名大学を例に一覧にしました。

主要なリベラルアーツ・カレッジの出願方式一覧

リベラルアーツ・カレッジは、基本的に早期出願(EA)は採用せず、一般出願(RD)、早期出願(ED)で出願を受け付けている大学が多いのが特徴です。

大学名RDEAEDRolling
ウィリアムズ大学 (Williams College)××
アマースト大学 (Amherst College)××
スワースモア大学 (Swarthmore College)××
ポモナ大学 (Pomona College)××
ミドルベリー大学 (Middlebury College)××
ボードイン大学 (Bowdoin College)××
ウェルズリー大学 (Wellesley College)××

主要な州立大学の出願方式一覧

州立大学は一般出願(RD)と早期出願(EA)を採用しているところが多いです。

しかし、カリフォルニア大学(UC系)のように一般出願(RD)しか採用していなかったり、ミシガン大学やバージニア大学のように一般出願(RD)、早期出願(EA,ED)の3つを採用している大学もあります。

大学名RDEAEDRolling
カリフォルニア大学バークレー校 (University of California, Berkeley)×××
ミシガン大学アナーバー校 (University of Michigan, Ann Arbor)×
バージニア大学 (University of Virginia)×
ノースカロライナ大学チャペルヒル校 (University of North Carolina at Chapel Hill)××
ウィスコンシン大学マディソン校 (University of Wisconsin–Madison)××
テキサス大学オースティン校 (University of Texas at Austin)××
ペンシルベニア州立大学 (Pennsylvania State University, University Park)××
オハイオ州立大学 (Ohio State University, Columbus)××
イリノイ大学アーバナ・シャンペーン校 (University of Illinois Urbana–Champaign)××
インディアナ大学ブルーミントン校 (Indiana University Bloomington)××

主要な私立総合大学の出願方式一覧

私立総合大学は基本的に一般出願(RD)、早期出願(ED)を中心に採用されています。

ただし、早期出願を見ると、ハーバード大学やプリンストン大学のようにEAを採用する大学もあれば、コロンビア大学やニューヨーク大学のようにEDを採用している大学もあります。

大学名RDEAEDRolling
ハーバード大学(Harvard University)××
イェール大学(Yale University)××
プリンストン大学(Princeton University)××
コロンビア大学(Columbia University)××
ペンシルベニア大学(University of Pennsylvania)××
コーネル大学(Cornell University)××
ダートマス大学(Dartmouth College)××
ブラウン大学(Brown University)××
スタンフォード大学(Stanford University)××
マサチューセッツ工科大学(MIT)××
カリフォルニア工科大学(Caltech)××
シカゴ大学(University of Chicago)×
ノースウェスタン大学(Northwestern University)××
デューク大学(Duke University)××
ジョンズ・ホプキンス大学(Johns Hopkins University)××
ニューヨーク大学(New York University, NYU)××

主要なコミュニティ・カレッジの出願方式一覧

コミュニティ・カレッジは、基本的に随時出願(Rolling Admission)のみを採用しています。

大学名RDEAEDRolling
サンタモニカ・カレッジ(Santa Monica College)×××
パサデナ・シティ・カレッジ(Pasadena City College)×××
デアンザ・カレッジ(De Anza College)×××
フットヒル・カレッジ(Foothill College)×××
ディアブロ・バレー・カレッジ(Diablo Valley College)×××
シアトル・セントラル・カレッジ(Seattle Central College)×××
ベルビュー・カレッジ(Bellevue College)×××
マイアミ・デイド・カレッジ(Miami Dade College)×××
ノーザンバージニア・コミュニティ・カレッジ(Northern Virginia Community College))×××
ヒューストン・コミュニティ・カレッジ(Houston Community College)×××

アメリカの大学の学期と入学時期

多くのアメリカの大学は、セメスター制と呼ばれる秋と春の2学期制を採用しており、次の2つがあります。

  • 秋学期:9月〜12月
  • 春学期:1月〜5月

秋学期、春学期はそれぞれ独立しているので、入学時期は年2回あります。
ただしアメリカの高校卒業が5〜6月に集中しているため、新入生の多くは9月に入学します。

また、一部の大学では4学期制を採用しており、その大学では年に4回入学のチャンスがあります。

日本からアメリカの大学に進学する方の多くは、

  • 3月に高校卒業 → その年の9月に入学

という流れが一般的です。

アメリカの大学への進学ルート

ここでは、実際に日本人学生が選択している代表的なアメリカの大学への進学ルートを紹介します。

自分の現在の状況と照らし合わせながら、「どの選択肢ならアメリカの大学への進学が実現できそうか」を具体的にイメージしてみてください。

ケース進路の一例メリット/デメリット
1高校3年生在学中に出願を終える現役で秋(9月)入学メリット
・最も一般的な進学ルート
・高校卒業後すぐに進学できるため空白期間がない
デメリット
・高校在学中に出願準備(エッセイ・推薦状・テストなど)をすべて終える必要があり、負担が大きい
2春に日本の大学へ進学し、その後海外大学に合格 → 秋に入学日本の大学を中退して秋入学メリット
・約半年の空白がなくなる
・「日本の大学に合格して進学経験あり」という安心感を得られる
デメリット
・日本の大学の入学金
・授業料が必要
3英語力が基準に満たない/費用を抑えて進学したいコミュニティ・カレッジ(※)に入学 → 4年制大学へ編入メリット
・学費が安い(年間$5,000〜$10,000程度)
・出願は1年を通して受け付けている
・成績次第で難関大学への編入も可能
デメリット
・キャンパスライフやサポート体制は4年制大学に比べると限定的
・最初の2年間は「大学生活らしさ」が薄いと感じる場合がある
Pathwayプログラム(※)に参加 → 編入メリット
・規定の成績を満たせば提携大学にスムーズに進学可能
・英語+基礎学力を同時に強化できる
・留学生向けサポートが充実
デメリット
・学費はコミュニティ・カレッジより高め
・進学先が提携大学に限定されるケースが多い
4出願が間に合わない/準備を延ばしたい翌年秋に入学(ギャップイヤー(※))メリット
・半年〜1年を有効活用できる・英語スコアや活動実績を伸ばして、より上位の大学を狙える可能性がある
・ボランティアやインターンなど経験を積める
デメリット
・同級生より進学が1年遅れる
・計画的に過ごさないと単なる空白期間になってしまう

※コミュニティカレッジとは、州や地域が運営する2年制の公立大学です。

※Pathwayプログラムとは、英語力やその他勉強の基礎力が大学の基準に達していない留学生向けの進学準備コースです。全ての大学が採用しているわけではなく、Pathwayコースがある大学に限ります。

指定されたプログラムを履修し、規定の成績以上で卒業することで、Pathwayプログラムを受けた大学または提携大学の正規課程に進学することができます。

※ギャップイヤーとは、高校を卒業してから大学に入学するまで1年空けることです。

日本の大学に一旦進学する選択肢

「出願準備が整わなかった」「出願期間までに進学先を決められなかった」場合、日本の大学に一旦進学してからアメリカの大学を目指すという選択肢もあります。

実際には、

  • 春から日本の大学に在籍
  • 出願準備を並行して進める
  • 合格後に日本の大学を中退して秋から渡米

という流れで進学する学生も少なくありません。

コミュニティ・カレッジへの進学

費用面の不安がある、英語力が足りない場合などには、コミュニティ・カレッジ(2年制大学)に入学し、その後4年制大学へ編入するという選択肢もあります。

  • 出願に必要な英語スコアが低く入学しやすい
  • 学費は年間$5,000~$10,000(約70〜150万円)と4年生大学と比べ安価
  • ESL(英語サポート)がある場合もあり、英語に自信がなくても学びやすい
  • 州立大との編入制度が充実しており、成績次第で名門大学への編入も可能

Pathwayプログラムの活用

英語力が足りない、基礎学力に不安がある場合、Pathwayプログラムを活用するのもおすすめです。

  • 数ヶ月〜1年のプログラムで英語+基礎科目を学習
  • 修了後はスムーズに正規課程に編入可能(規定の成績以上の取得が必要)
  • 留学生向けに採用している大学も多い

コミュニティ・カレッジとPathwayプログラムの違い

アメリカの4年制大学を目指す留学生にとって、「コミュニティ・カレッジ」と「Pathwayプログラム」は、どちらも「4年制大学への直接入学は難しいが、最終的に4年制大学進学を目指せる」ルートです。

ただし、仕組みやサポート、学費の負担には大きな違いがあります。

項目コミュニティ・カレッジPathwayプログラム
出願難易度◎ 比較的易しい(英語要件が低い)◯ 一定の英語スコア・成績が必要
学費◎ 安い(年間$5,000〜$10,000程度)△ 高め(4年制大学と同等〜やや安い)
サポート体制△ 自己管理型(サポートは最小限)◎ 大学生活・学習サポートが手厚い(留学生向けプログラム)
進学の幅◎ 成績次第で幅広い大学へ編入可能△ 基本的に提携大学へ進学する流れ

ギャップイヤーを使う

出願が間に合わず翌年秋の入学を目指す場合でも、準備次第では大きなメリットがあります。

  • 英語試験(Duolingo English Test・TOEFL・IELTS)のスコアアップ
  • エッセイのブラッシュアップ
  • 課外活動の充実

こうした活動を1年間積み重ねることで、より高いレベルの大学を狙える可能性があります。

高校1年生(4月〜翌3月)|基礎力と課外活動の土台づくり

アメリカの大学進学を目指すうえで、高校1年生の1年間は「基礎固め」と「土台づくり」をする年です。

出願が本格化するのは高校3年生ですが、そのときに提出する成績や課外活動の実績は志望校への重要なアピールになります。そのため高校1年生から意識して取り組むことが重要です。

時期やること
4–6月学校成績(GPA)を安定させる/課外活動
7–9月英語の基礎力をつける(単語・文法・スピーキング習慣)
10–12月アメリカ進学の仕組み調査
1–3月標準テスト/英語試験の種類を確認

成績(GPA)を安定させる

アメリカの大学の出願で重視される要素の1つが、高校の成績(GPA)です。

GPAとは?

GPA(Grade Point Average)とは、科目ごとの成績を数値化して平均した指標で、アメリカでは4.0満点が基本です。国や学校ごとに成績のつけ方は違いますが、アメリカの大学はそれを共通の「4.0スケール」に換算して比較します。

アメリカの高校では、成績をA〜Fの5段階評価としており、それぞれGPAに換算すると次のようになります。

【アメリカの高校の成績とGPA】

  • A=4.0
  • B=3.0
  • C=2.0
  • D=1.0
  • F=0.0 

日本の成績はどう4.0スケールに換算される?

日本の成績は学校によって「5段階評価」や「100点満点」が使われています。

アメリカの大学に出願するときには、それらの成績を4.0スケールに置き換えます。

①5段階評価の場合

  • 5=A=4.0
  • 4=B=3.0
  • 3=C=2.0
  • 2=D=1.0
  • 1=F=0.0

②100点満点の場合

  • 90〜100点=A=4.0
  • 80〜89点=B=3.0
  • 70〜79点=C=2.0
  • 60〜69点=D=1.0
  • 59点以下=F=0.0

実際に5段階評価の学校の場合、次のように換算できます。

成績が5・4・4・3・5 の5科目だった場合、GPAは4.0, 3.0, 3.0, 2.0, 4.0となり、GPAの平均 =3.2/4.0となります。(あくまで参考)

アメリカの大学への出願で求められるGPAの目安

アメリカの大学では、多くの場合 「合格に必要なGPAの最低ライン」 を公式には公開していません。

さらに、同じGPA「3.8」や「4.0」といった数字でも、高校によって授業の難易度や履修内容が異なるため、学校独自にGPAを再計算します。

ここで紹介する数値はあくまで過去の合格者データや大学の公開情報から見た「目安の数値」です。

リベラルアーツ・カレッジ(目安GPA)

大学名目安GPA
ウィリアムズ大学(Williams College)3.9–4.0
アマースト大学(Amherst College)3.9–4.0
スワースモア大学(Swarthmore College)3.9–4.0
ベロイト大学(Beloit College)3.3–3.5
ガウチャー大学(Goucher College)3.2–3.4

州立大学(目安GPA)

大学名目安GPA
カリフォルニア大学バークレー校(UC Berkeley)3.8–4.0
ミシガン大学アナーバー校(Michigan–Ann Arbor)3.8–4.0
バージニア大学(UVA)3.8–4.0
イリノイ大学アーバナ・シャンペーン校(UIUC)3.6–3.9
アリゾナ州立大学(Arizona State University (ASU))3.0

私立総合大学(目安GPA)

大学名目安GPA
ハーバード大学(Harvard)3.9–4.0
スタンフォード大学(Stanford)3.9–4.0
MIT(マサチューセッツ工科大学)3.9–4.0
ペース大学(Pace University)3.2–3.4
フェアリー・ディキンソン大学(Fairleigh Dickinson University )3.2–3.4

コミュニティ・カレッジはGPA不要

コミュニティ・カレッジでGPAは“合否の条件”になりません。

多くのコミュニティ・カレッジでは「オープンアドミッション」と呼ばれる方式を採用しており、高校を卒業していればGPA不要で誰でも出願することができます。

「オープンアドミッション」は、多くの学生に教育の機会を提供するために設けられており、GPAを出願条件にしないのが主流です。

ただし次の場面ではGPAが使用される場合があります。

  • 学校のクラス分け
  • 奨学金審査

そのため、コミュニティカレッジに出願する学生も、高校の成績を全く気にしなくていいというわけではないので注意しましょう。


大学のGPAの目安を紹介しましたが、GPAだけで合否が決まるわけではありません。

アメリカの大学はエッセイ・推薦状・課外活動・英語スコアなども含めた「総合評価」で合否を判断します。

そのため、学校の成績を安定させることは大切ですが、それだけに注力してしまうのは危険です。自分の個性や強みをアピールできるエッセイ、信頼関係を築いた先生からの推薦状、継続的に取り組んだ課外活動なども、合否に大きく影響します。

GPAと他の要素を組み合わせることで合格の可能性を広げていくことができるので一歩ずつ前向きに準備を進めていきましょう。

課外活動の軸を決める(部活・ボランティア・生徒会など)

アメリカの大学の出願書類では、学業以外の活動も詳細に記入する必要があります。

高校1年生の段階で、自分が興味を持ち、長く続けられる活動を見つけておきましょう。

例えば次のような活動です。

カテゴリ活動例特徴・アピールポイント
学校内の活動生徒会活動リーダーシップ・企画力を示せる
部活動継続力・協働性。役職経験も強み
模擬国連(MUN)国際問題への理解、論理的思考力
ディベート大会論理的表現力・批判的思考力
英語スピーチ語学力と自己表現力を証明
学校外の活動留学異文化適応力・国際的視野
国際交流キャンプ多国籍の協働経験・協調性
インターン・アルバイト社会経験・責任感・実務力
児童館でのボランティア地域社会貢献の実績
翻訳ボランティア語学力+社会的貢献
創造的・専門的活動研究活動探究心・論理性・成果発表の実績
芸術制作創造性・継続的な表現活動
楽器演奏(ピアノなど)長期的な継続・努力の証明
本の出版独自性・アウトプット力
Webサイト運営情報発信・技術力・企画力
社会的活動・リーダーシップ学生記者情報発信力・社会性
学生団体の立ち上げ主体性・リーダーシップ
ビジネスグランプリ起業精神・企画力
地域のごみ拾い社会貢献・持続的な活動
家業の手伝い経営補助・実務経験

大学によって、課外活動を重視する大学もあれば、個人の性格を重視する大学もあり、大学によって求める人物像は異なります。

自分が興味のある大学が何を重視しているか確認しましょう。

大学が何を重視しているかの確認方法

どの大学が何を重視しているかは、各大学の「Common Data Set」で確認できます。

今回は、マサチューセッツ工科大学を例にあげて確認してみましょう。

①Google検索などで「大学名(英語表記:Massachusetts Institute of Technology) + “Common Data Set”」で検索し、調べたい大学の「Common Data Set」ページを開く

②目次の「C. First-time, First-year Admission」をクリック

③”C7”の「Relative importance of…」の表を確認しましょう。

マサチューセッツ工科大学が重視している項目は、次の通りです。

課外活動は、”重要”となっているのでしっかり考えて取り組む必要があります。

重要度要素
Very Important(非常に重要)Character/personal qualities(性格・個人的な資質)
Important(重要)Interview(面接)
Extracurricular activities(課外活動)
Talent/ability(才能・能力)

一方マサチューセッツ工科大学が、重視していない項目は次の通りです。

重要度要素
Not Considered(考慮されない)Alumni/ae relation(親・卒業生との関係)
Geographical residence(居住地)
Religious affiliation/commitment(宗教)
Level of applicant’s interest(受験生の志望度)など

このように大学によって重視している点が異なるため、興味のある大学が見つけた時点で確認するようにしましょう。

英語学習の習慣をつける

英語は勉強してもすぐ伸びるものではありません。

高校1年生からコツコツ取り組むことで、受験に必要なスコア(Duolingo English Test / TOEFL / IELTSなど)を獲得しやすくなります。

最低限次のことは学習しておきましょう。

  • 単語:まずは1冊の単語帳を完璧にする
  • 文法:中学英文法も理解できていない人は、中学の文法書から復習
  • スピーキング:シャドーイングやオンライン英会話で英語を話す習慣を作る

日本人の多くはスピーキングを苦手とする傾向があるので、間違ってもいいので高校1年生から英語を話す習慣を早くつけておくと必要英語スコアの獲得の負担を減らすことができます。


ポイントは「毎日少しずつ継続すること」です。

日々の小さな積み重ねが、高校2年生・高校3年生の試験対策を楽にしてくれます。

アメリカの大学進学の仕組みを理解する(EducationUSAの活用など)

高校1年生の段階で、アメリカの大学進学の基本情報を理解しておくことも大切です。

  • 出願方式(EA=Early Action、ED=Early Decision、RD=Regular Decision)
  • 必要な試験(SAT/ACTやDuolingo English Test / TOEFL / IELTS)
  • 学費と奨学金制度
  • 出願に必要な書類(成績証明、推薦状、エッセイなど)

これらを体系的に知るには、アメリカ大使館が運営するEducationUSAが役立ちます。

公式サイトや説明会で最新情報を入手できるため、早いうちから活用しましょう。

EducationUSAでは、「大学調査 → 奨学金 → 出願 → ビザ → 出発準備」の5段階で解説されています。

高校1年生は「まだ早い」と思われがちですが、この1年間で「学業・課外活動・英語・情報収集」の4つを土台として固めておくことが、アメリカの大学に合格する近道となります。

高校2年生:受験設計と初回テスト(4月〜翌3月)

高校2年生の1年間は、アメリカの大学進学を目指すうえで「戦略を立てる年」と言えます。

高校1年生でやってきた学業・英語・活動の基盤をもとに、実際の試験や出願準備に少しずつ取り組んでいくのがポイントです。

この時期の行動が、高校3年生での出願をスムーズにしてくれます。

時期やること
4–6月興味のある大学一覧を作成
出願時に使用するオンライン出願システム「Common App」アカウントを作成(触って慣れる)
7–9月SAT/ACT、英語試験(DET,TOEFL,IELTS)を受験(1回目)
10–12月SAT/ACT、英語試験(DET,TOEFL,IELTS)2回目受験(必要に応じて)
課外活動で自分なりの工夫や挑戦を加える
1–3月志望校一覧(8〜12校)作成
推薦状を依頼する先生の選定・確定

興味のある大学一覧を作成

まずは興味のある大学を幅広く一覧にしてみましょう。

  • 専攻(学びたい分野):理系、文系、ビジネス、芸術など
  • 立地:都市部か地方か、気候や生活環境も含めて考える
  • 学費と奨学金制度:具体的にかかる費用を把握
  • 合格難易度:合格率や出願に必要な試験・スコアを確認

最初は20〜30校程度でも構いません。情報を整理しながら、少しずつ絞り込んでいくことが重要です。

Common Appアカウントを作成

アメリカの大学の多くは、Common Application(通称Common App)というオンライン出願システムを使います。高校2年生のうちにアカウントを作って触ってみるのがおすすめです。

  • 入力項目の確認:自己紹介、活動歴、エッセイなど
  • 操作方法に慣れる:どこに何を入力するかを早めに体験しておく

高校2年生の段階で「どんな情報が必要なのか」を把握しておくだけでも、後々の出願準備が格段に楽になります。

SAT/ACT・英語試験の初回受験

高校2年生では、実際にSATやACTといった試験、あるいはDuolingo English Test / TOEFL / IELTSといった英語試験を受けてみましょう。

  • 1回目の受験は“腕試し”のつもりでOK
  • 結果をもとに、自分の得意・不得意を把握できる
  • 必要なら再受験してスコアアップを狙う

SAT/ACTは大学によってスコア提出が不要の場合もありますが、英語試験スコアの提出は必須にしている大学がほとんどです。

まずはどの試験でもいいので、今の実力を把握するために1度は受験してみてください。

Duolingo English Testについて詳しく知りたい方はこちらの記事で解説しているのであわせてご覧ください。

SATとACTの違いとは?科目・試験時間・スコアの比較

SAT」や「ACT」とはいわゆる学力テストのようなものです。

アメリカの大学に出願する際、「SAT」または「ACT」のスコアが求められることがあります。

どちらが簡単かは一概に言えません。両方の特徴を知ったうえで、自分に合う方を選びましょう。

受験科目の違い

テスト受験科目
SATリーディング、ライティング、数学(エッセイは2021年に廃止)
ACT英語、リーディング、数学、科学(エッセイは選択式)
  • SATは英語と数学に特化した試験です。理科の問題はなく、リーディングや数学の中にデータ分析・グラフの読み取り問題が含まれます。
  • ACTは科学の問題があります。ただし科学の知識を問うのではなく、データやグラフを正しく解釈できる力が重視されます。分析や論理的思考が得意な人に向いています。

試験時間

テスト試験時間
SAT約2時間14分
ACT約2時間55分(エッセイ込みだと約3時間35分)
  • SATは2024年から完全オンラインとなり、従来よりも短縮された2時間14分で終了します。
  • ACTはオンライン試験と筆記試験を選択できます。SATより試験時間が40分以上長いため、集中力を長く維持できるかがポイントになります。

スコア方式

テストスコア方式
SAT1600点満点(数学800点 + リーディング & ライティング800点)
ACT36点満点(4つの問題スコアの平均)
  • SATは、数学とリーディング、ライティングを合計して1600点満点でスコアが算出されます。
  • ACTは、英語・リーディング・数学・科学の4つのスコアの平均、1〜36点の範囲でスコアが出ます。

課外活動で自分なりの工夫や挑戦を加える

課外活動は、ただ参加するだけでは大きなアピールにはつながりません。

そこに自分なりの工夫や新しい挑戦を加えることで、より価値のある実績に変わっていきます。

例えば、ボランティアなら「参加する」だけでなく、自分で企画を考えたり改善点を提案してみる。部活動なら、新しい練習方法を取り入れたり後輩の指導に挑戦する。小さな工夫や挑戦の積み重ねが、他の人にはないオリジナリティやリーダーシップとして評価されます。

出願時に大学が見ているのは、活動そのものよりも「そこで何を学び、どう成長したか」です。日々の活動に自分なりの工夫を加えることが、合否を左右する“強いエピソード”につながっていきます。

志望校(約8〜12校)と推薦状の依頼先決定

高校2年生の終盤には、高校1年生で作成した「興味のある大学一覧」を「志望校」として8〜12校程度に整理しましょう。

  • 挑戦校:合格難易度が高めの学校
  • 実力相応校:現在の成績・スコアで十分狙える学校
  • 安全校:合格可能性が高い学校

バランスよく選ぶことで、合格の可能性を高められます。

また、このタイミングで推薦状をお願いする先生を決めましょう。推薦状は出願書類の中でも非常に重要なので、普段の授業や活動をよく見てくれている先生に早めに依頼しておくと直前に慌てずに済みます。

高校2年生は「試験に挑戦する年」であり、同時に「出願戦略を考え出す年」になるので、ここでの行動が、高校3年生での出願に影響しやすいです。

高校3年生:出願〜合格確定(4月〜翌3月)

高校3年生はアメリカの大学進学に向けて本格化します。

大学への出願準備から合格、進学先の確定、さらに渡航準備へとつながる最も重要な1年間です。ここでは春から翌年5月までの流れを順を追って解説します。

時期やること
4–7月エッセイ下書き→推敲各校要件を一覧化
8月Common App本稼働
9–10月早期出願(EA/ED)の準備(締切11/1 or 11/15)
財務書類の準備
11–12月早期出願(EA/ED)の準備 → 結果待ち
一般出願(RD)原稿仕上げ
1月一般出願(RD)
3–4月合否発表・オファー比較
〜5/1進学先確定・入学金(期限目安5/1)

春〜夏:コモンアプリケーション・エッセイとサプリメンタル・エッセイの作成

出願に欠かせないのが、「エッセイ」です。

合否に大きく影響すると言われているものになるので十分な時間をかけて作成する必要があります。

アメリカの大学に出願する際の「エッセイ」には次の2種類があります。

①コモンアプリケーション・エッセイ(Common Application Essay)

②サプリメンタル・エッセイ(Supplemental Essay)

①コモンアプリケーション・エッセイ(Common Application Essay)

コモンアプリケーション・エッセイ(Common Application Essay)は「Common Application」を通じて提出する、全員に共通して提出する必須エッセイで、志望理由書に近いものです。


エッセイテーマはあらかじめ複数の設問が用意されており、その中から自分に合うものを選んで650語以内で英語で記述します。

自分を最もよく表せる経験や価値観をストーリーとして伝えるのがポイントです。

②サプリメンタル・エッセイ(Supplemental Essay)

サプリメンタル・エッセイ(Supplemental Essay)は、各大学が独自に設定する追加のエッセイです。

例:コロンビア大学(Columbia University)の場合(本来は複数テーマあり)

Tell us about an aspect of your life so far or your lived experience that is important to you, and describe how it has shaped the way you would learn from and contribute to Columbia’s multidimensional and collaborative environment. (150 words or fewer)

訳:これまでの人生や経験の中で、あなたにとって重要な側面についてお話しください。そして、それがどのようにして、コロンビア大学の多面的で協働的な環境から学び、貢献するあなたの姿勢を形成したかを説明してください。(150語以内)

例:プリンストン大学(Princeton University)の場合(本来は複数テーマあり)

Princeton has a longstanding commitment to understanding our responsibility to society through service and civic engagement. How does your own story intersect with these ideals? (Please respond in 250 words or fewer.)

訳:プリンストン大学は、奉仕活動と市民参加を通じて社会に対する責任を理解するという理念を長年にわたり掲げてきました。あなた自身の経験は、これらの理念とどのように結びついていますか?(250語以内で回答してください。)

このようなエッセイテーマが出されます。大学によって内容も字数も異なるため、志望校ごとに準備が必要です。

エッセイは学業成績やテストスコアだけでは伝えきれない、人柄や価値観、考え方を大学にアピールできる大切な要素です。

  • 高校3年生の春〜夏に下書きを作成し、複数回修正していく
  • 学校の先生、留学エージェントからフィードバックをもらう
  • 志望校ごとのサプリメンタル・エッセイも早めに確認して準備

夏までにエッセイの完成度を高めておくことで、秋以降の出願に余裕が生まれます。

8月:Common App稼働(新年度スタート)

8月1日に出願システム「Common App」が新年度版に切り替わります。

  • 高校2年以前に作ったアカウント情報は自動的に引き継ぎされます
  • 大学ごとに必要な提出書類が公開されるので、すぐに確認しましょう
  • 出願作業は「入力」「書類アップロード」「推薦状」など項目が多いため、早めに取り組むようにしてください

11月:早期出願(EA/ED)出願締切(11/1 or 11/15)

早期出願(EA/ED)を希望する場合は、11/1または11/15が締切の大学が多いです。

  • EA:合格しても進学は強制ではない(他大学も併願可)
  • ED:合格したら必ずその大学に進学する約束(専願制)

早期出願は合格率がやや高い場合もあるため、第1志望が明確な人におすすめです。

1月:一般出願(RD)出願締切(1/1〜1/15)

一般出願(RD)は、1月1日〜15日が締切の大学が多いです。

  • 出願校すべてのエッセイ、推薦状、成績証明をこの時期までに準備する必要があります。
  • 年末年始と締切が重なるため、12月中に準備を完了しておくのが理想です。

3〜4月:合否発表・合格校の比較

3月から4月にかけて、出願した大学から合否の通知が届きます。

  • 合格通知とともに、奨学金のオファーが出ることもあります。
  • 複数校から合格をもらった場合は、学費・奨学金・専攻・キャンパス環境を比較して最適な進学先を検討しましょう。

5月1日までに進学先確定・入学金支払い

アメリカの大学では、5月1日が進学先確定の一般的な目安です。

  • 進学先を決めたら入学金(デポジット)を支払い、枠を確保しましょう。
  • 他の大学には辞退を連絡しておくのがマナーです。

高校3年生の1年間は「準備」「出願」「結果」の流れで進みます。

特に秋から冬にかけては提出物が重なりやすいので、春から夏にどれだけ前倒しして準備できるかが重要になります。

合格後〜渡航までの流れ(5月〜9月)

大学から合格通知を受け取ったら、いよいよ進学先の確定と渡航準備のステップに入ります。

ここでの手続きは、「I-20の取得」→「SEVIS支払い」→「 学生ビザ申請」→「 渡航準備」→「オリエンテーション参加」という流れで進みます。

スケジュールを確認しながら進めましょう。

I-20の発行

I-20は、アメリカの学校から発行される在学証明書・在留証明書のことです。

アメリカの大学に正式に入学するには、まず大学からI-20を発行してもらう必要があります。

学生ビザ(F1)との大きな違いとしては、ビザはアメリカ政府から発行されるのに対し、I-20は自分が通う大学から発行されるものです。

  • 進学する大学へ「資金証明(学費や生活費をカバーできる証明書類)」を提出
  • 銀行残高証明や奨学金の証明書を提出するケースが多い
  • I-20はその後のビザ申請に必須の書類

発行されたI-20は、電子版(PDF)で送られる場合と、紙で郵送される場合があります。

受け取ったI-20の内容(名前、生年月日、専攻、入学開始日、資金状況など)を必ず確認しましょう。

誤りがあるとビザ申請に支障が出るため、間違いがあればすぐ大学に修正依頼をしてください。

SEVIS費用の支払い($350)

I-20を受け取ったら、SEVIS費用($350)をオンラインで支払います。

SEVIS(Student and Exchange Visitor Information System)は、アメリカ政府が留学生を管理するシステムのことです。日本語では、「シービス」という呼び方をしたり「セビス」という呼び方もされていたりします。

支払い後に発行されるレシートは、ビザ面接に必ず持参する必要があるので注意が必要です。

SEVIS費の支払いは、I-901 Feeサイトから行います。

F-1ビザ申請(DS-160・面接・ビザ申請料 $185)

次に、アメリカで学ぶための学生ビザ(F-1)を申請します。

手順は次の通りです。

  • DS-160(オンライン申請書)を作成・提出
  • ビザ申請料(MRV費用 $185)を支払い
  • アメリカ大使館または領事館での面接予約を行う
  • 面接当日は、パスポート・I-20・SEVISレシート・財政証明などを提出

ビザの発給は面接後数日〜数週間かかることがあるため、余裕を持って申請することが重要です。

渡航準備(保険・寮・航空券・予防接種)

ビザが発給されたら、渡航準備に入ります。

  • 海外留学保険に加入(大学が指定する場合もある)
  • 学生寮やアパート契約を確定
  • 航空券の手配(授業開始の30日前から入国可能)
  • 予防接種記録を確認し、不足分があれば接種

健康面・生活面の準備をここでしっかり整えておきましょう。

8〜9月のオリエンテーション参加

渡米後は、多くの大学で新入生オリエンテーションが実施されます。

  • 履修登録や授業の受け方の説明
  • 学生証や銀行口座の手続き
  • 留学生向けの生活ガイダンス
  • 新しい友人・コミュニティとの出会い

オリエンテーションは、キャンパス生活にスムーズに馴染むための大切な第一歩です。

合格から渡航までの準備は、1つずつの手続きに期限や条件があるので、計画を立てて漏れなく進めていきましょう。

まとめ

今回は「アメリカ大学進学スケジュール|高1〜出願・合格・渡航までのロードマップ」ということで、アメリカの大学進学に必要な準備や流れを時系列で整理しました。

アメリカの大学進学は、複数の出願方式(RD・EA・ED・Rolling)、総合評価型の入試、さらにはコミュニティ・カレッジからの編入やPathwayプログラムといった進学ルートの柔軟性が特徴です。

合否はGPAやテストスコアだけで決まるのではなく、エッセイ・課外活動・推薦状・英語力などを含めた総合評価で判断されます。

そのため、高校1年生の段階から成績を安定させつつ、課外活動や英語学習を継続的に取り組むことが、合格への大きな一歩になります。

記事で紹介したスケジュールを参考に、各学年でやるべきことを逆算し、計画的に準備を進めることで、志望校合格の可能性は確実に高まります。

最後に学年ごとにスケジュールのポイントを振り返りましょう。

  • 高1:基礎固め(成績・英語力・課外活動を開始)
  • 高2:試験挑戦・出願戦略を設計(SAT/ACT・英語試験・志望校リスト)
  • 高3:出願準備(エッセイなど)→合格発表→進学先決定
  • 合格後:I-20 → SEVIS支払い → F-1ビザ申請 → 渡航準備 → オリエンテーション

早めに全体像を理解し、逆算して行動することが合格への近道です。焦らず、一歩ずつ着実に準備を積み重ねていきましょう。

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