Duolingo English Testの「試験中の注意点」を徹底解説|不正とみなされる行動とは?

Duolingo English Testは、自宅からオンラインで受験できる便利な英語試験として、多くの留学希望者に利用されています。しかし、試験中の行動が原因で「スコアが無効になった...」というケースも珍しくありません。

Duolingo English Testは、AIと人による二重の監視体制を導入しており、受験者の些細な行動でも「不正」とみなされる可能性があります。

この記事では、Duolingo English Testの試験中に気をつけるべき注意点や、具体的なNG行動について徹底的に解説します。

試験が無効になる事態を防ぐためにも、受験前にこの記事の内容を参考にしてみてください!

Duolingo English Testの「無効試験」とは?

Duolingo English Testの「無効試験」とは、受験中に規則違反があった場合に、試験結果が認定されない、またはすでに認定されたスコアが取り消されることを指します。

無効試験には、主に以下の2つのパターンがあります。

  • 得点が無効になる
  • 得点が無効+アカウント停止

得点が無効になる

Duolingo English Testはオンライン受験のため、不正防止のための厳格なルールが設けられています。そのため、受験者自身に不正をする意図がなくても、スコアが無効になるケースがあります。

一度「無効試験」と判定されると返金はなく、再受験や異議申し立ての手続きが必要になります。

せっかくの受験が無駄になってしまわないよう、事前にルールを確認し、十分に理解したうえで受験に臨むことが大切です。

得点が無効+アカウント停止

Duolingo English Testでは、得点が無効になるだけでなく、最悪の場合アカウントが停止され、2度とDuolingo English Testが受験できなくなる場合もあります。

実際にアカウント停止になった事例もあるため、受験前に以下の記事を確認しておくと良いでしょう!

Duolingo English Testはなぜ不正対策が厳しいのか?

Duolingo English Testの最大の目的は、「受験者の英語力を正確かつ公平に測定すること」です。

海外の大学や大学院への出願に利用されるため、不正があれば大学側の信頼を失うことにもつながります。

Duolingo English Testは、現在5,500校以上の教育機関で利用されています。

TOEFLやIELTSといった他の英語試験と同じように、「信頼性のある試験」として教育機関に認められるために、徹底した不正防止体制を整えています。

Duolingo English Testは不正防止対策に何をしてる?

Duolingo English Testは自宅から受験でき、試験会場に足を運ぶ必要がありません。試験官の目が届かないため、カンニングや代理受験などのリスクも高まります。

このようなリスクを防ぐため、以下のような不正対策が導入されています。

  • AIによる顔認識と行動監視
  • 画面録画と音声の記録
  • 複数カメラでの監視(※2024年10月28日以降、受験者に2台目のカメラ設置を義務化)
  • 人による録画映像の確認

以下のDuolingo English Test公式の記事では、不正防止対策の一部を説明しています。

A test center could never make cheating this difficult

DET's multilayered security measures eliminate the vulnerabilities that test centers struggle to control.

Duolingo English Testは、AIと人間の両方で厳しくチェックを行っています。

受験者の顔の動き、視線の方向、手の位置、背景の変化、音声などが記録され、試験終了後に細かく審査されます。

この厳しい審査体制があるからこそ、Duolingo English Testのスコアは、世界中の大学・教育機関に認められているのでしょう。

ただし、「不正のつもりはなかった」行動でも、ルール違反と判断されてしまうケースがあります。だからこそ、受験者は試験中の注意点やルールをしっかり理解して受験することが大切です。

不正とみなされる行動一覧|試験中に避けるべきNG行動6選

Duolingo English Testは、受験中の行動がすべて録画・記録され、AIと人の両方によってチェックされます。そのため、自分では問題ないと思っていても、些細な行動が「不正」とみなされることがあります。

ここでは、実際にスコアが無効になったケースをもとに、避けるべきNG行動を6つご紹介します。受験前に必ずチェックしておきましょう!

  1. パソコン画面から長時間目線をそらす
  2. セカンダリーカメラが正しく作動していない
  3. 自分の耳がカメラに映っていない
  4. 試験中に他のアプリやプログラムが動いている
  5. 周囲の音や声が入る
  6. 背景に人や動きがある/部屋が暗すぎる

1. パソコン画面から長時間目線をそらす

試験中に目線が頻繁に、または長時間PC画面から外れていると、不正行為と疑われることがあります。特に、目線が外れている時間が長いと「受験者がカンニングをしている」と判断され、スコアが無効になる可能性があるので注意が必要です。

【対策】

普段の練習から、画面を見ながら問題を解く習慣をつけましょう。特に、ライティングの問題以外では、視線を意識しましょう。ライティング問題でのタイピング時にキーボードに視線がいくのは自然なので問題ありません。

2. セカンダリーカメラが正しく作動していない

2024年以降、スマートフォンやタブレットによる「セカンダリーカメラ」の設置が義務付けられています。このカメラでキーボードを映すことで、不正を防止する目的があります。

しかし、カメラが途中で止まったり、正常に動いていない場合、スコアが無効になります。

【対策】

事前にセッティングと動作確認をしてから、試験本番に臨みましょう。

以下の記事では、セカンダリーカメラの使用について解説しています。あわせてご覧ください。

3. 自分の耳がカメラに映っていない

Duolingo English Testでは、受験者の両耳がカメラにしっかりと映っている必要があります。これは、イヤホンや音声ガイドなどの不正機器を使っていないことを確認するためです。

耳が髪の毛などで隠れているとルール違反と判断され、スコアが無効になる可能性があるので注意をしましょう。

【対策】

試験前に鏡で耳が隠れていないかを確認してから、本番に臨みましょう。

4. 試験中に他のアプリやプログラムが動いている

試験中に他のソフトウェア(メッセージアプリ、録画ソフト、音楽プレイヤーなど)が起動していると、自動的に不正とみなされる可能性があります。

特にGrammarlyのような自動校正ツールには注意が必要です。

実際にDET Bridgeの利用者の方から、「Grammarlyをパソコンの起動時に自動で立ち上がる設定にしていたため、意図せず不正とみなされ、試験が無効になってしまった」という声が寄せられました。

このように、自分では気づかないうちに不正と判断されるケースもあるため、試験前には使用していないアプリの設定などを必ず確認しておくことが重要です。

【対策】

受験前に、起動中の全てのツールをオフにするか、一旦アンインストールをしてから受験しましょう。

【アプリケーションの終了方法】

・Macをお使いの方:起動中のすべてのアプリケーションアイコンを右クリックし「終了」を選択してください。

・Windowsをお使いの方:実行中のすべてのプログラムやタスクトレイ・通知領域に表示されているすべてのプログラムを終了させてください。

5. 周囲の音や声が入る

試験中は、音声も厳しく審査されます。他人の声や物音が録音に入ると、「第三者の関与」が疑われます。

【対策】

静かな個室で受験し、家族や同居人にも協力をお願いしましょう。ただし、環境音程度(外から聞こえる救急車の音など)であれば不正行為には該当しません。

6. 背景に人や動きがある/部屋が暗すぎる

試験中に背景で人が動いていたり、部屋が暗くて顔がよく見えなかったりすると本人確認が難しくなり、スコアが無効になる可能性があります。

【対策】

背景は白い壁やカーテンなど、動きのない場所を選び、照明は十分に明るくしておきましょう。鏡の前や窓の近くも避け、背景に動きがないように細心の注意を払いましょう。

Duolingo English Testは何回受けられる?

Duolingo English Testは、30日以内に最大3回受験できます。

万が一、無効試験で結果が認定されない場合、教育機関へのスコア提出期限に間に合わない可能性もあるため、余裕を持って受験計画を立てましょう。

Duolingo English Test公式ホームページのテストポリシーには、以下のように記載されています。

  • 複数のアカウントを登録してテストを受けることはできません。サブアカウントを使用して受けたテストは認定されません。
  • テスト購入後、21日以内にテストを受けてください。
  • テスト2回分のまとめ購入をした場合は、最初のテスト結果を受け取ってから、さらに21日以内に、2回目のテストを受けることができます。
  • 30日間でテストを3回分購入することができます。

アカウントのブロックについて

Duolingo English Testを受験する際に、注意が必要なのは自分のアカウントがブロックされ受験ができなくなることです。

通常、1ヶ月に最大3回試験を受験できますが、アカウントがブロックされてしまうと受験できなくなります。

アカウントがブロックされる理由は明記されていませんが、公式サイトには以下の2点が記載されています。

  • Duolingo English Test受験におけるルール違反の疑いがある場合
  • テストの整合性や安全性を損ないうる行動の疑いがある場合

引用:Duolingo English Test|テストの妥当性

弊社のDuolingo English Test対策アプリ「DET Bridge」の利用者でもアカウントがブロックされた事例があります。不正をしていなくても、ブロックされた場合は異議申し立てが可能です。

受験者は心当たりがない(不正をしていない)ので、「異議申し立て」をしてアカウントブロックを解除してもらえることを願うばかりです...。

以下に「異議申し立ての手順」を記載しておくので、参考にしてください。

異議申し立ての手順

  1. Duolingo English Testのサイトにログイン

  1. 「テスト結果」ページを開く

ログイン後、「テスト結果」をクリックします。

異議申し立てが可能なテストには「無効試験」と表示されており、無効になった理由が記載されています。

  1. 「結果の異議申し立て」ボタンをクリック

無効理由の下に「結果の異議申し立て」ボタンが表示されている場合は、そこから異議申し立てフォームに進みます。

  1. 異議申し立てフォームを記入・送信

フォームにはあなたのメールアドレスが自動入力されているので、「異議申し立ての理由」のみを記入して送信してください。

  1. 送信完了後の確認

異議申し立てを送信すると、ボタンが灰色に変わり「異議申し立て送信済み」と表示されます。

  1. 判定結果の通知を待つ

Duolingoの担当者があなたのテストを確認し、4営業日以内に登録されたメールアドレスへ判定結果が届きます。

無効試験となってしまうと、結果が覆ることは正直難しいです。そうならないためにも、ルールを理解し試験に臨みましょう。

まとめ

今回は、「Duolingo English Testの試験中の注意点と不正とみなされる行動」について、具体的な事例を挙げながら詳しく解説しました!

特に注意すべきポイントは、以下の通りです。

・画面から長時間目線をそらさないよう、視線に気をつける

・セカンダリーカメラの動作確認を事前にしっかり行う

・受験中は両耳をはっきりとカメラに映す

・他のアプリやプログラムを終了させてから受験する

・静かな環境を整え、周りの人に協力をお願いする

・背景は明るく、人や物の動きのない場所を選ぶ

これらのポイントをしっかり守ることで、試験が無効になるリスクや、アカウント停止といったトラブルを避けやすくなります。

せっかくの試験が無効にならないよう、事前にルールをしっかりと確認して、安心して試験に臨んでくださいね!

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