Duolingo English Testスコア別解答例を徹底比較!100点・130点・155点の違いを解説|Interactive Writing
「Duolingo English Testのスコアによって、解答はどのくらい違いがあるの?」
Duolingo English Testの受験を検討している方や既に受験したことがある方は、気になるポイントではないでしょうか?
スコア別の解答例を比較することで、目標スコアを達成するためにどのような回答を書けば良いのかが明確になります。
今回の記事では、Duolingo English Testの問題形式の1つ「Interactive Writing」のステップ1の解答例を、「スコア100」「スコア130」「スコア155」の3段階に分けてご紹介します。
Interactive Writingとは?問題の概要を解説
Interactive Writingとは、設問に対して自分の意見を記述する問題形式です。
Interactive Writingは、大きく2つのステップに分かれています。
- ステップ1:数センテンスで提示される質問に対して、自分の考えを5分以内に記述回答します。
- ステップ2:ステップ1で出題されたトピックについて深掘りする追加質問が与えられ、それに対して3分以内に記述回答します。
【問題の特徴】
- ステップ1のみ、問題文を確認するための準備時間(20秒)が与えられています。
- ステップ2の問題文は、ステップ1の回答中に確認することはできません。
- ステップ2の問題が表示されると同時に、タイマーのカウントダウンがスタートします。
- 解答時間:ステップ1は5分、ステップ2は3分
- 出題数:1回の試験で1問
- 測定される4技能スコア:ライティング
- 測定されるサブスコア:「Literacy」、「Production」
以下、上記の画像にある問題例です。
【問題英文:ステップ1】
Write about the topic below for 5 minutes.
Think about something that you have made with your own hands (such as a cake, a piece of furniture, or a painting). Describe the experience and the results of your work. Include specific details.
【日本語訳】
以下のトピックについて5分間で書いてください。
自分の手で作ったもの(ケーキ、家具、絵画など)について考えてみてください。その経験と成果について説明してください。具体的な詳細を含めてください。
【問題英文:ステップ2】
Write a follow-up response for 3 minutes.
Can you expand on your initial response by writing about the sense of accomplishment and pride in one's own abilities as a result of your work?
【日本語訳】
3分間でフォローアップの回答を書いてください。
自分の取り組みの結果としての達成感や、自分の能力への誇りについて書くことで、最初の回答をさらに詳しく説明してください。
ポイント
Interactive Writingのポイントは、「ステップ1で答えすぎないこと」です。
その理由は、ステップ2ではステップ1で出題されたトピックを深掘りする追加質問が与えられるため、ステップ1で情報を出し切ってしまうとステップ2で記述する内容が減ってしまうからです。
Interactive Writingステップ1のスコア別解答例
Interactive Writingステップ1のスコア100、スコア130、スコア155レベルの解答例を紹介します。
今回使用する「問題」と「解答例」は、Duolingo English Test対策アプリ「DET Bridge」から抜粋したものです
【問題:ステップ1】
【問題文】
Describe an unforgettable moment of success or achievement in your life, whether it was academic, personal, or professional. Explain the circumstances leading up to it and the emotions you experienced as a result.
【日本語訳】
学業、個人的なこと、仕事など、あなたの人生において忘れられない成功や達成の瞬間を記述してください。そこに至るまでの経緯と、その結果経験した感情を説明してください。
スコア100レベルの解答例
One of my best successes was studying in Malaysia for a few months. Three things helped me. First, I practiced English with professors every week. I needed a high TOEFL score, so I worked on my speaking skills with them. Second, I improved my weaknesses. I had trouble listening, so I did shadowing exercises. Third, I used official TOEFL books and studied hard. I fixed my mistakes and got better. By working hard on these things, I was able to study abroad.(82単語)
【日本語訳】
私の一番の成功は、数ヶ月間マレーシアで勉強することでした。3つのことが私を助けました。まず、毎週教授と英語を練習しました。高いTOEFLのスコアが必要だったので、彼らと一緒に話す力を伸ばしました。次に、自分の弱点を改善しました。リスニングが苦手だったので、シャドーイングの練習をしました。最後に、公式のTOEFLの教材を使って熱心に勉強しました。間違いを修正し、上達しました。これらに懸命に取り組んだおかげで、海外で勉強することができました。
スコア130レベルの解答例
An unforgettable moment of success in my life was when I had the chance to study overseas in Malaysia for a few months. Three main factors led up to achieving this milestone. Firstly, I sought assistance from professors and visited their offices almost every week for conversations in English, as attaining a high TOEFL score was required for application. This helped me improve my speaking skills significantly. Secondly, I recognized my weaknesses and diligently worked to overcome them. For instance, I struggled with listening comprehension, so I focused on shadowing exercises to enhance my skills in this area. Lastly, I purchased training books for attaining a high TOEFL score and devoted myself to them. I repeatedly tackled the parts where I made mistakes and gradually overcame my weaknesses. Through continuous effort and dedication, I successfully attained the opportunity to study overseas.(141単語)
【日本語訳】
私の人生で忘れられない成功の瞬間は、マレーシアに数ヶ月間留学するチャンスを得たことです。この成功をもたらした主な要因は3つあります。まず、出願の際にTOEFLで高得点を取る必要があったため、教授に協力を仰ぎ、ほぼ毎週教授のオフィスを訪れ、英語で会話をしました。その結果、スピーキング力を大幅に向上させることができました。第二に、自分の弱点を認識し、その克服に努めました。例えば、リスニングが苦手だったので、シャドーイングの練習に力を入れました。最後に、TOEFLで高得点を取るためのトレーニング本を購入し、ひたすら取り組みました。間違えた箇所は繰り返し取り組み、徐々に弱点を克服していきました。このような努力の積み重ねの結果、無事に海外留学の機会を得ることができました。
スコア155レベルの解答例
One of the most unforgettable moments of success for me so far was when I was selected to represent my university in a national entrepreneurship competition. Leading up to the competition, I had poured countless hours into developing a business plan for a social enterprise aimed at addressing food insecurity in underserved communities. When I received the news of our selection, I felt a rush of excitement, nervousness, and pride. As the competition day approached, I dedicated myself to rehearsing our presentation and ensuring every detail was perfect. When the moment arrived, I stepped onto the stage with adrenaline coursing through my veins. Despite the pressure, I delivered our presentation with confidence and passion. The judges were impressed, and when we were announced as winners, the feeling of elation was indescribable. This moment taught me that with dedication and determination, anything is possible.(143単語)
【日本語訳】
私にとってこれまでで最も忘れられない成功の瞬間のひとつは、全国規模の起業家コンテストで大学代表に選ばれたときです。コンペティションに向けて、私は数え切れないほどの時間を費やして、十分なサービスを受けていないコミュニティにおける食糧不安に対処することを目的とした社会的企業のビジネスプランを練っていました。入選の知らせを受けたとき、私は興奮と緊張、そして誇りを感じました。コンペの日が近づくにつれ、私はプレゼンテーションのリハーサルに没頭し、細部まで完璧に仕上げました。そして本番を迎え、私はアドレナリン全開でステージに上がりました。プレッシャーにもかかわらず、私は自信と情熱をもってプレゼンテーションを行いました。審査員の方々も感心してくださり、優勝が発表されたときの高揚感は筆舌に尽くしがたいものでした。この瞬間は、献身と決意があれば、どんなことでも可能だということを教えてくれました。
Interactive Writingのスコア別解答例の比較
上記の3つの解答例に関して、以下の3つの点で比較していきます。
- 使用されている単語の難易度
- 文法の比較
- 内容の比較
1.使用されている単語の難易度
スコア別の解答例で使用されている「単語の難易度」を比較していきます。
- スコア100:
中学レベルの基本単語を中心に使用しています。
例)「practice:練習する」「improve:改善する」など
- スコア130:
高校〜大学初級レベルの単語を使用しています。
例)「milestone:節目、重要な出来事」「diligently:熱心に」「overcome:克服する」
- スコア155:
専門的な単語を使用しています。
例)「entrepreneurship:起業家精神」「insecurity:不安定」「elation:高揚感」「nervousness:緊張感」「vein:血管」
2.文法の比較
3つの解答例で使用されている文法について比較します。
- スコア100レベル:
基本的な文型を中心としたシンプルな文章で構成されており、複雑な表現はほとんどありません。
例) I fixed my mistakes and got better.
訳) 間違いを修正し、上達しました。
「主語」+「動詞」+「目的語」という基本構造が使われています。
- スコア130レベル:
接続詞「as」を使って理由を述べるなど、従属節を用いたより複雑な文構造が含まれているのが特徴です。
例)Firstly, I sought assistance from professors and visited their offices almost every week for conversations in English, as attaining a high TOEFL score was required for application.
訳)まず、出願の際にTOEFLで高得点を取る必要があったため、教授に協力を仰ぎ、毎週のようにオフィスを訪れて英語で会話をしました。
- スコア155レベル:
例えば、分詞構文の「Leading up to the competition」を使っていたり、修飾句が多く使われているなど、一文における情報量が多いのが特徴です。
例)Leading up to the competition, I had poured countless hours into developing a business plan for a social enterprise aimed at addressing food insecurity in underserved communities.
訳)コンペティションに向けて、私は数え切れないほどの時間を費やして、十分なサービスを受けていないコミュニティにおける食糧不安に対処することを目的とした社会的企業のビジネスプランを練っていました。
3.内容の比較
- スコア100:
成功体験を簡潔に伝えています。また、成功をもたらした要因として以下の3つを挙げています。
①「毎週、教授と英語を練習した」
②「自分の弱点であるリスニングを改善した」
③「公式のTOEFLの教材を使って勉強した」
上記3つの要因を簡潔に説明できていますが、勉強した結果を伝える際に「I fixed my mistakes and got better. (間違いを修正し、上達しました。)」のように、詳細には踏み込んでいません。
- スコア130:
成功をもたらした要因を3つ挙げるだけでなく、それぞれに具体例を加えています。これにより、内容に深みが生まれています。
例えば、以下のように「スコア100」の内容と同じ内容を伝える場合でも、「スコア130」の方が具体的な行動を示す表現が使われています。
スコア100の場合:
I fixed my mistakes and got better.
訳)間違いを修正し、上達しました。
スコア130の場合:
I repeatedly tackled the parts where I made mistakes and gradually overcame my weaknesses.
訳)間違えた箇所は繰り返し取り組み、少しずつ弱点を克服していきました。
上記のように、成長する過程を詳細に盛り込むことで、スコアアップが期待できます。
- スコア155:
「スコア100」と「スコア130」では、成功をもたらした要因を3つ挙げて具体例を加えた記述方法でしたが、スコア155ではさらに高度な文構成となっています。
具体的には、以下のような構成で回答しています。
①主張:
成功の瞬間は、全国規模の起業家コンテストで大学代表に選ばれたとき。
②背景:
コンペティションに向けて、私は数え切れないほどの時間を費やして、十分なサービスを受けていないコミュニティにおける食糧不安に対処することを目的とした社会的企業のビジネスプランを練っていた。
③行動:
コンペの日が近づくにつれ、私はプレゼンテーションのリハーサルに没頭し、細部まで完璧に仕上げた。本番ではアドレナリン全開でステージに上がり、自信と情熱を持ってプレゼンテーションをした
④結果:
コンテストで優勝した。
⑤学び:
献身と決意があれば、どんなことでも可能だということを教えてくれた。
スコア155の回答では、「具体的な行動」や「結果」に加えて、「感情表現」や「学び」など様々な内容が含まれています。物語性のある構成と詳細な描写により、高いスコアを狙うことができます。
Interactive Writingステップ2の解答例
先述したように、Interactive Writingのポイントは「ステップ1で答えすぎないこと」です。
今回はパート2の「スコア別解答例」の比較は行わず、スコア100レベルの解答例のみをご紹介します。
参考にしてみてください。
【問題:ステップ2】
【問題文】
Elaborate on how this moment of achievement made you feel empowered. In what ways, if any, did this experience teach you about your strengths and weaknesses?
【日本語訳】
この達成の瞬間が、あなたにどのような力を与えたか、詳しく説明してください。この経験で自分の長所と短所について学んだとしたら、どのような点ですか?
スコア100レベルの解答例
I felt strong from this experience because I learned that if I work hard, I can reach my goals. I have loved English since junior high and have kept working on it. It helped me to study abroad. On the other hand, I found my weakness: I focus too much. For instance, when I study English, I almost forget about having dinner and going to bed.(66単語)
【日本語訳】
この経験から努力すれば目標を達成できるということを学んだので、強くなったと感じました。中学時代から英語が好きで、ずっと取り組んできました。それが留学の助けになりました。一方で、自分の弱点も見つけました。それは、集中しすぎてしまうことです。例えば、英語を勉強していると、夕食をとることや寝ることを忘れてしまいそうになる時があります。
Duolingo English Testスコア80点の方向け:スコア別解答例の活用法
Duolingo English Testを受験する方の中で、「目標スコアは100だが、スコア80から伸び悩んでいる」という方も多いのではないでしょうか。
ここでは、スコア80の方がスコア100を取るために、「DET Bridge」のスコア別解答例をどのように活用すれば良いのかをご紹介します。
現状スコア80の方にとって、スコア100の解答例で使用されている単語はそれほど難しく感じないかもしれません。
では、なぜスコア100に届かないのかを考えるために、「自分の解答」と「スコア100の解答例」を比較してみましょう。
具体的には、以下のポイントをご確認してください。
- 語彙力が足りないのか
- 文法力が足りないのか
- より伝わりやすい言い回しがあるのか
- 構成に改善の余地があるのか
- パート1で、問題に対して答えすぎていないか
上記の内容のうち、自分の解答で足りない部分があるはずなので、その部分を解答例を参考に学習していきましょう。
また、自分の解答を添削してもらうこともスコアアップに役立ちます。
「DET Bridge」には「英文AI添削機能」があり、「内容・語彙」「構成」「語彙数」「文法」の4つの観点で、10点満点の評価が受けられます。また、よりスコアアップにつながる回答に修正してもらうことも可能です。
ライティング問題に苦手意識がある方やスコアをさらに伸ばしたい方は、ぜひご活用ください。
まとめ
今回の記事では、Duolingo English Testの「Interactive Writing」におけるスコア別解答例を徹底比較していきました!
スコアが上がるごとに、使用している単語や文法の難易度が上がったり、内容もより具体的になっているのがわかったと思います。
また、スコア80の方が「スコア100」を取るためのスコア別解答例の活用方法も紹介しました。
まずスコア100を目指す方は、「自分の解答」と「スコア100の解答例」を比較して、自分に足りない部分を把握した上で学習するようにしていきましょう。
Duolingo English Testで効率的にスコアアップするために、スコア別解答例を参考にすることは効果的です。
Duolingo English Testを受験する方は、今回の記事で紹介したポイントをぜひ活用してみてください!
Duolingo English Test対策Webアプリ:「DET Bridge」
Duolingo English Testの対策アプリ「DET Bridge」は、全19種類の問題をパート別で対策できるだけでなく、英文AI添削機能も導入しライティング強化にも活用できます。
ぜひ目標スコア到達に向けてご活用ください。
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受験される方は下記の記事をご確認ください。