Duolingo English Testスコア100〜155の3段階の解答例を比較してみた!Read, Then Speak
みなさんのDuolingo English Testの目標スコアは、どのくらいですか?
Duolingo English Testを受験するにあたって、ほとんどの方が目標スコアを設定し、それに向けて試験対策をしていくでしょう。
そこで大切なのが、目標スコアを獲得するために、どのくらいのレベルの解答が必要であるかを知ることです。
目標スコアごとに求められる解答の難易度は異なるので、スコア別の解答例を確認しておきましょう。
今回の記事では、Duolingo English Testの問題形式の1つである「Read, Then Speak」の解答例を、「スコア100/スコア130/スコア155」の3段階で比較してみました!
Duolingo English Testで目標スコアの獲得を目指す方や、特に「Read, Then Speak」に苦手意識を持つ方は、ぜひ参考にしてください!
目次
Read, Then Speakとは?
「Read, Then Speak」は、数センテンスで提示される問題文に対して、話して解答する問題です。
問題の概要
・問題文提示から解答までの準備期間:20秒
・スピーキング解答時間:90秒
・1回のテストで出題される問題数:1問
・測定される4技能スコア:スピーキング
・測定されるサブスコア:Conversation(話して聞く能力)、Production(書いて話す能力)
上記画像の問題例では、以下の内容についてのスピーキングが求められています。
【問題】
Talk about your favorite restaurant.
- Where is it?
- What type of food does it serve?
- How often do you go there?
- Why is it your favorite?
【日本語訳】
あなたのお気に入りのレストランについて話してください。
- どこにありますか?
- どのような種類の料理が提供されていますか?
- どのくらいの頻度で行きますか?
- なぜそれがあなたのお気に入りですか?
出題の流れ
- “Speak about the topic below for 90 seconds”(以下のトピックに対してあなたの考えを90秒間話してください)という指示があり、問題を把握する準備時間が20秒与えられます。
- 20秒後、解答時間90秒のカウントが始まり、パソコン画面に向かって話して解答します。
採点基準
採点はAIが行い、以下の要素が評価されます。
- 流暢さ:スムーズに話せているか
- 発音:英語らしい発音ができているか
- 内容の正確性:トピックに沿った話ができているか
- 内容の一貫性:文章全体を通して伝えたいことに矛盾がないか
「Read, Then Speak」は、問題文を正確に読みとる「リーディング力」と、問題に沿った内容を話す「スピーキング力」が求められます。
また、90秒という限られた時間で、正確かつ簡潔に解答する必要があります。
スコア100/130/155のレベル感:TOEFL・IELTS・英検との比較
Duolingo English Testのスコア100/130/155が、TOEFL・IELTS・英検のどのくらいのレベルに値するのかを紹介します。
- スコア100:TOEFL65-99、IELTS5.5、英検準1級
- スコア130:TOEFL98-103、IELTS7.0、英検1級
- スコア155:TOEFL119、IELTS8.0、英検1級以上
以下の記事では、Duolingo English TestとTOEFL・IELTS・英検をさらに詳しく比較していますので、あわせてご覧ください。
【Duolingo English TestとTOEFL・IELTSを比較】
Duolingo English Testの難易度調査:TOEFL・IELTSと比較してみた
【Duolingo English Testと英検を比較】
Duolingo English Testと英検を比較してみた
Read, Then Speakのスコア別解答例を比較
以下の問題例に対して、スコア別の解答例を紹介します。
【問題】
Is art education necessary for you?
- What role does it play in your personal development?
- What type of education do you prefer?
- When does being involved with the arts make your heart happy?
- Do you ever go to see artistic expression?
【日本語訳】
あなたにとって美術教育は必要ですか?
- 芸術教育はあなたの人間形成にどのような役割を果たしますか?
- どのような教育を好みますか?
- 芸術と関わることが、あなたの心を幸せにするのはどんなときですか?
- 芸術表現を見に行くことはありますか?
スコア100レベルの解答例
Art education is important to me because it helps me think in new ways. In elementary school, I had an art class where I could draw and paint what I felt. This helped me think and share my ideas, and see that everyone is different. I prefer education where students can talk with classmates and teachers about art. I feel happy when I visit art museums and see different kinds of art because I learn about different ideas and styles. In college, I went to art shows with my friends because some of them really liked art. Even though I didn't like it at first, I found it very interesting and started to like it.(115単語)
訳)美術教育は、新しい考え方をする助けになるため、私にとって重要です。小学校の美術の授業では、自分の感じたことを絵や絵画で表現することができました。この経験を通じて、自分の考えを共有し、一人一人それぞれ異なるということを学びました。私は、クラスメートや先生と美術について話し合える教育が好きです。美術館でさまざまな作品を見ると、とても幸せな気持ちになります。異なる思想やスタイルを学ぶことができるからです。大学時代、友人たちと美術展を訪れました。最初は興味がありませんでしたが、とても興味深いと感じるようになり、徐々に惹かれていきました。
スコア130レベルの解答例
Art education is necessary for me because it plays a great role in cultivating creative thinking. Back in elementary school, I had an art class where I was allowed to express myself by drawing and painting. That really helped me to think and express myself freely and realize that every one of us is different. I prefer education where students can interact with other classmates and professors about arts. My heart feels happy being involved with the arts when I visit the art museum and enjoy a variety of arts because I can be exposed to a series of different values and expressions through those arts. I went to see artistic expressions back in college with my friends because some of my friends were extremely attracted to artistic expression. Although I wasn't interested at first, it turned out to be quite fascinating, and I ended up being allured by them.(150単語)
訳)美術教育は、創造的思考を養う上で大きな役割を果たすので、私にとって必要なものです。小学校の頃、美術の授業があり、絵を描いたりして自分を表現することが許されました。そのおかげで、自由な発想や表現ができるようになり、一人ひとりが違うということを実感することができました。私は、生徒が他のクラスメートや教授と芸術について交流できる教育が好きです。美術館に足を運び、様々な芸術に触れることで、様々な価値観や表現に触れることができるので、芸術と関わっていることに幸せを感じます。大学時代に友人と芸術表現を見に行ったのは、芸術表現に非常に魅力を感じている友人がいたからです。最初は興味がなかったのですが、とても魅力的で、ついつい見入ってしまいました。
スコア155レベルの解答例
I don’t think art education is necessary. I was always bad at art. I know that there is no right or wrong when it comes to art, but I was never good at drawing and I hated it. I think in terms of practical use, learning trigonometry and economics is much more useful. However, I do know that art, as a form of expression, is crucial. For some non-verbal communicators, art is one of the only ways they can express themselves and so in that sense, it’s very important. I myself go to museums to look at art, even though I have no idea what I’m looking at. I appreciate the art. I feel some works of art look very pretty, but my knowledge of art is superficial so going back to your question on whether art education is necessary, I don’t think it should be a requirement. People who want to learn about art can take electives. And on top of that, because art is subjective, it’s hard to teach art and put a grade on someone’s work.(179単語)
訳)美術教育は必要ないと思います。私は昔から美術が苦手でした。美術に正解も不正解もないことは知っていますが、私は絵を描くのが苦手で嫌いでした。実用的という意味では、三角関数や経済学を学んだ方がずっと役に立つと思います。ただ、表現としてのアートが重要なのは確かです。非言語コミュニケーターにとって、アートは自分を表現する唯一の方法のひとつですから、そういう意味ではとても重要です。私自身、美術館に行ってアートを見ます。芸術を堪能しています。しかし、私の美術に関する知識は表面的なものなので、美術教育が必要かどうかという質問に戻りますが、私は必要条件だとは思いません。美術を学びたい人は選択科目で学べばいいのです。その上、芸術は主観的なものですから、芸術を教え、誰かの作品に成績をつけるのは難しいことです。
上記の3つの解答例を、以下の点で比較していきます。
- 単語数の比較
- 使用している単語の難易度
- 文法の比較
- 内容の比較
1.単語数の比較
上記の解答例の単語数を比較すると、スコアが上がるごとに単語数も増加していることがわかります。
以下は、Duolingo English Testの目標スコアごとの「話す単語数の目安」です。
- スコア100:110単語程度
- スコア130:150単語程度
- スコア155:180単語程度
「Read, Then Speak」は、問題に沿った内容をスムーズに話すことなども求められます。
単に長い文章を話せばいいというわけではないので注意しましょう。
2.使用している単語の難易度
スコア別の解答例で使用されている「単語の難易度」を比較していきます。
- スコア100:
中学レベルの単語を中心に解答しています。
抽象的な単語は少なく、日常的に使われる単語が主体です。
例)「important:重要」「helps:助けになる」「could see:気づいた」
- スコア130:
高校レベル〜大学初級レベルの単語を使用しています。
例)「necessary:必要性」「cultivating:養う」「realized:実感した」
- スコア155:
専門的で学術的な単語を使用しています。
例)「non-verbal communicator:非言語コミュニケーター」「trigonometry:三角関数」「elective:選択科目」「subjective:主観的な」「crucial:極めて重要」
解答例を比較すると、スコアが上がるにつれて表現方法も高度なものに変わっています。
例)「important:重要」→「necessary:必要性」→「crucial:極めて重要」
以下にスコア別の解答例で使用されている単語を紹介しますので、難易度の比較にご活用ください。
3.文法の比較
3つの解答例で使用されている文法について比較します。
- スコア100:
基本的な文型が中心で、複雑な文章は使用していません。
例)In college, I went to art shows with my friends because some of them really liked art.
訳)大学時代、友達の中には本当にアートが好きな人もいたので、美術展を訪れました。
- スコア130:
複数の節の組み合わせなどで文が構成され、複雑な文法が使用されています。
以下の文章は、主節+when節+because節の3つの節で構成され、それぞれ異なる文法構造になっています。
例)My heart feels happy being involved with the arts when I visit the art museum and enjoy a variety of arts because I can be exposed to a series of different values and expressions through those arts.
訳)美術館に足を運び、様々な芸術に触れることで、様々な価値観や表現に触れることができるので、芸術と関わっていることに幸せを感じます。
- スコア155:
スコア130の難易度の文法に加え、主張をより具体的に伝える工夫がされています。
以下の文章では、「in terms of practical use:実用的という意味では」という前置詞句が使用されており、主張に対しての補足情報が加えられています。
例)I think in terms of practical use, learning trigonometry and economics is much more useful.
訳)実用的という意味では、三角関数や経済学を学んだ方がずっと役に立つと思います。
4.内容の比較
解答例の内容に関して、スコア別でどのような違いがあるのかを比較します。
- スコア100:
各質問に端的に答えてはいますが、背景や深い考察は少なくなっています。
- スコア130:
各質問への解答が、具体例を交えたエピソードで説明されています。
スコア130レベルの解答例では、芸術に関わる具体的な場面が挙げられています。
- スコア155:
意見を論理的に展開し、反対意見や他の視点を交えて深く考察できています。
個人的な意見だけでなく、他者の視点(非言語コミュニケーター)を取り入れることで、より内容が濃い解答となっています。
Duolingo English Testスコア80点の方向け:スコア別解答例の活用法
Duolingo English Test受験者の中で、「目標スコア100だが、スコア80点から伸び悩んでいる」という方もいるのではないでしょうか。
スコア80の方がスコア100を獲得するために、「DET Bridge」のスコア別解答例をどのように活用するべきなのか紹介します。
現状スコア80の方なら、スコア100の解答例で使用されている単語はそれほど難しいものではなかったと思います。
そこで、なぜスコア100に到達しないのか、「自分の解答」と「スコア100の解答例」を比較してみましょう。
具体的には、以下の内容を確認してください。
- 語彙力が足りないのか
- 文法力が足りないのか
- より伝わりやすい言い回しがあったのか
- 構成が悪いのか
- 質問からズレた解答になっていないか
上記の内容で、自分の解答で足りない部分があるはずなので、その部分を解答例を参考に学習しましょう。
また、「DET Bridge」の解答には、スコア別解答例ごとの音声ファイルもあるので、シャドーイングに活用して発音練習もしていきましょう。
スコアアップのための学習ポイント
「Read, Then Speak」のスコアを上げるための対策方法を紹介します。
以下の4つのポイントを意識して、学習を進めていきましょう。
- 語彙レベルを上げる
- 文法を磨く
- 構成力を高める
- スピーキング力を高める
語彙レベルを上げる
解答例を比較するとわかりますが、スコアが上がるにつれて使用されている単語の難易度も上がっています。
これはつまり、使用する単語を中学生レベルのものから高校生レベル〜大学初級レベルにするだけで、スコアアップが期待できるということです。
単語帳は、英検「でる順パス単」をおすすめします。
以下を参考に、Duolingo English Testの目標スコアに合わせて購入する級を選びましょう。
- Duolingo English Testスコア80:英検2級
- Duolingo English Testスコア100:英検準1級
- Duolingo English Testスコア125:英検1級
また、Duolingo English Test対策Webアプリ「DET Bridge」のRead and Selectの問題を活用することもおすすめです。
厳選された900単語で問題が構成されており、語彙力の向上に有効です。
文法を磨く
解答例を比較すると、スコアが上がるにつれて複雑な文法構造になっています。
スコアを上げるためには、複雑な文章を組み立てる練習が必要です。
基本レベルの単純な文章ではなく、より複雑な文法を使用した解答をしましょう。
「DET Bridge」では、今回紹介した解答例のように、スコア別の解答例を確認できます。
使い回せるフレーズや文法を参考にして、効率よく学習してください。
こちらの「Duolingo English Testで使える単語・フレーズ集|ライティング・スピーキング対策」の記事ではDuolingo English Testで使い回せるフレーズを紹介しているので合わせてご覧ください!
構成力を高める
語彙力や文法力を身につけても、問題に対して浅い内容の解答しかできなければ、スコアアップは期待できません。
より深い内容の解答をするには、各質問に対して「主張+理由+具体例」の形式を意識して構成を組み立てることが大切になってきます。
実際に「Read, Then Speak」の問題を解き、様々な問題に触れて、「主張+理由+具体例」の形式で自分の意見をまとめる練習が必須です。
どんな問題がきても自分の意見が述べられるように、しっかり練習していきましょう。
スピーキング力を高める
「Read, Then Speak」の評価基準には、「流暢さ・発音」が含まれています。
そのため、解答内容のレベルを上げるのはもちろん、英語でスムーズに話せるようになることも非常に重要です。
以下が、スピーキング力を高めるためのおすすめ学習法です。
- シャドーイングをする
- オンライン英会話を利用する
- フォニックスを学ぶ
スピーキング学習については、以下の記事でも詳しく解説しています。
Duolingo English Testのスピーキング対策|Speaking Sample
スピーキングに苦手意識がある方は、ぜひご覧ください。
まとめ
今回の記事では、Duolingo English Testの問題形式の1つである「Read, Then Speak」の解答例を、「スコア100/スコア130/スコア155」の3段階でご紹介しました!
スコア別の解答例の比較から、使用する単語・文法の難易度を上げることや、話す内容を具体的にすることでスコアアップが期待できることがわかりました。
目標スコアがすでに決まっている方は、自分がどのレベルの解答をしなければならないのかが明確になったのではないでしょうか。
また、Duolingo English Testスコア80点の方向けの「スコア別解答例の活用法」では、具体的なスコアアップのポイントを紹介しました。
まずスコア100を目指す方は、「自分の解答」と「スコア100の解答例」を比較してみてください。
ぜひ今回の記事を参考に、Duolingo English Test目標スコアの獲得を目指してくださいね!
「Duolingo English Test「Read, Then Speak」攻略ガイド:効果的な対策と練習方法」という記事もあげているのでぜひご活用ください!
Duolingo English Test対策Webアプリ:「DET Bridge」
Duolingo English Testの対策アプリ「DET Bridge」は、全19種類の問題をパート別で対策できるだけでなく、英文AI添削機能も導入しライティング強化にも活用できます。
ぜひ目標スコア到達に向けてご活用ください。
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受験される方は下記の記事をご確認ください。