Duolingo English Testスピーキング対策|PREP法でスコアを伸ばすフレームワーク学習法
Duolingo English Testのスピーキング問題は、多くの受験者が苦手意識を持つ問題の1つです。
実際に、Duolingo English Testのリサーチ結果によると、日本人は4技能の中でもSpeakingを最も苦手とする傾向があることが分かっています。
「頭では答えが浮かんでいるのに、英語でうまくまとめられない」「即興で話そうとすると、途中で止まってしまう」と悩む方は少なくありません。
そんな方におすすめしたいのが、PREP法を活用したフレームワーク学習です。
PREP法を使えば、どんなトピックが出題されても、より論理的で一貫性のあるスピーキングが可能になります。
そこで本記事では、Duolingo English Testのスピーキング問題の特徴と評価基準を整理したうえで、スコアアップにつながるPREP法を使った具体的なトレーニング方法をご紹介します。
すぐに実践できる学習ステップを詳しく解説していきますので、スピーキング問題の攻略にお悩みの方は、ぜひ最後までご覧ください。

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目次
Duolingo English Testのスピーキング問題とは?
スピーキング問題の概要
Duolingo English Testは、全13形式・19種類の問題で構成されています。
その中で、スピーキング問題は以下の4種類です。
- Speak About the Photo:
画面に表示される写真について、口頭で90秒以内に説明する問題
- Read, Then Speak:
画面に表示される問題文を読み、その問題に対して自分の考えを90秒以内に口頭で回答する問題
- Interactive Speaking:
Duolingoキャラクターからの質問音声を聞いて、35秒以内に口頭で回答する問題
- Speaking Sample:
画面に表示される問題文を読み、それに対して口頭で3分以内に回答する問題
各スピーキング問題の詳しい説明は、以下の記事で紹介しています。
スピーキング問題の評価ポイント
Duolingo English Testのスピーキング問題は、次の基準で採点されます。
- 流暢さ
- 詰まらずにスムーズに話せているか
- フィラー(uh, um, you knowなど)が過剰でないか
- 文法の正確さ
- 時制や冠詞、主語と動詞の一致などが正しく使えているか
- 複雑な文構造を使えているか
- 語彙の幅
- 同じ単語の繰り返しを避け、適切で多様な単語を使えているか
- トピックに関連した専門的・抽象的な表現を取り入れているか
- 一貫性・論理性
- 「主張 → 理由 → 具体例 → 結論」といった流れでまとまっているか
- 接続詞やつなぎ言葉(because, however, for exampleなど)が使われているか
特に「4. 一貫性・論理性」は基準そのもののスコアアップにつながるだけでなく、論理的な構成を瞬時に作成できることは「1. 流暢さ」「2. 文法の正確さ」にもつながります。
すなわち、「短くても論理的にまとまった回答」を即興で作れることがスコアアップにつながります。
PREP法を使ったスピーキング対策
Duolingo English Testのスピーキング問題では、多くの受験者が「答えは頭に浮かんでいるのにうまくまとめられない」という課題に直面します。
そこで役立つのが、PREP法です。
PREP法を使用して練習することで、どんな問題でも短時間で論理的に答えられるようになり、スコアアップにつながります。
PREP法の基本構成
PREP法とは、Point(主張)→ Reason(理由)→ Example(具体例)→ Point(結論)の順番で話を組み立てるフレームワークです。
Duolingo English Testのスピーキング問題では、このPREP法の構成で回答を組み立てることが、非常に効果的です。
具体的には、次のような流れになります。
- 主張(Point):「私はこう思う」
- 抽象的・具体的な理由(Reason):「主張の理由は2つある。1つは〜」
- 具体例(Example):「例えば〜」
- 結論(Point):「だから私は〜だと思う」
この流れを意識すると、短時間でも論理的で一貫性のある回答を作ることができます。
PREP法を使った回答例
【問題例】
Do you want to work for a big company?
訳)大企業で働きたいですか?
【回答例】
P(主張)
Yes, I want to work for a big company.
訳)はい、私は大企業で働きたいです。
R(抽象的な理由)
The reason is that there are two main advantages of working for a big company.
訳)理由は、大企業で働くことには主に2つの利点があるからです。
R1(具体的な理由1)
The first reason is career development.
訳)1つ目の理由はキャリア形成です。
E1(具体例1)
For example, many big companies offer training programs and mentorship opportunities that help employees grow.
訳)例えば、多くの大企業は社員の成長を支える研修制度やメンター制度を提供しています。
R2(具体的な理由2)
The second reason is international opportunities.
例)2つ目の理由は国際的なチャンスです。
E2(具体例2)
For instance, large companies often give employees chances to work abroad or join global projects.
訳)例えば、大企業では海外勤務や国際的なプロジェクトに参加する機会がよくあります。
P(結論)
That’s why I prefer working for a big company.
訳)だからこそ、私は大企業で働きたいと思います。
このように、「抽象的な理由で全体像を提示し、具体的な理由と具体例で肉付けする」という流れを意識すると、説得力のある回答ができます。
PREP法が有効な理由
- 論理的にまとまった話になる
→「結局何を言いたいのか」が聞き手に明確に伝わる。
- 限られた時間内でも対応しやすい
→Duolingo English Testのスピーキング問題は準備時間が短いため、「型」があると回答に迷いにくくなる。
- どんなトピックにも応用可能
→勉強、仕事、趣味、社会問題など、幅広いテーマに対応できる。
さまざまなトピックで練習
Duolingo English Testのスピーキング問題は、幅広いテーマに即興で回答する能力が求められます。
そこで効果的なのが、5W1H(Who・What・When・Where・Why・How)の質問に繰り返し答える練習です。
どんなトピックに対してもPREP法の「主張 → 理由 → 具体例 → 結論」の構成を使って練習することで、短時間でも論理的に話せるようになります。
Whoの質問
Who do you respect the most?
訳)最も尊敬する人は誰ですか?
【回答例】
I respect my mother. The reason is that there are two main things I learned from her.
The first reason is her hard work. For example, she always worked hard to support our family. The second reason is her kindness. For instance, she helped me a lot when I studied for exams. That’s why my mother is the person I respect the most.
訳)私は母を尊敬しています。その理由は、大きく2つあるからです。1つ目は、母がとても勤勉だからです。例えば、母はいつも家族のために一生懸命働いていました。2つ目は、母の優しさです。例えば、私が試験勉強をしていたときにたくさん助けてくれました。だから母が私にとって最も尊敬する人です。
Whatの質問
What kind of job do you want in the future?
訳)将来どんな仕事をしたいですか?
【回答例】
I want to become a teacher. The reason is that this job has two strong advantages for me.
The first reason is that I like helping others. For example, I enjoy explaining things to my friends. The second reason is that teaching gives students more opportunities. For instance, English education can help students study abroad. That’s why I want to work in education.
訳)私は教師になりたいです。その理由は、2つの大きな利点があるからです。1つ目は、人を助けることが好きだからです。例えば、友達に勉強を教えるのが好きです。2つ目は、教育によって学生により多くのチャンスを与えられるからです。例えば、英語教育は留学を可能にします。だから教育分野で働きたいです。
Whenの質問
When is the best time to learn English?
訳)英語を学ぶのに最適な時期はいつですか?
【回答例】
I think childhood is the best time. The reason is that there are two main benefits of learning early. The first reason is memory. For example, children can remember new words easily through songs or games. The second reason is confidence. For instance, children are not afraid of making mistakes, so they practice more. That’s why early learning is effective.
訳)子どもの頃が最適だと思います。その理由は、2つの利点があるからです。1つ目は記憶力です。例えば、子どもは歌やゲームを通して簡単に新しい単語を覚えられます。2つ目は自信です。例えば、子どもは間違いを恐れないので、より積極的に練習します。だから早期学習は効果的です。
Whereの質問
Where would you like to travel and why?
訳)どこに旅行したいですか?なぜですか?
【回答例】
I want to travel to France. The reason is that France has two attractive aspects for me.
The first reason is culture. For example, I want to see the Eiffel Tower and visit famous museums. The second reason is food. For instance, I would love to try French bread and desserts. That’s why France is my top choice.
訳)フランスに旅行したいです。その理由は、2つの魅力があるからです。1つ目は文化です。例えば、エッフェル塔を見たり有名な博物館を訪れたいです。2つ目は食事です。例えば、フランスのパンやデザートを味わいたいです。だからフランスが私の一番の選択肢です。
Whyの質問
Why do you want to study abroad?
訳)なぜ留学したいですか?
【回答例】
I want to study abroad. The reason is that there are two important benefits for my future.
The first reason is career. For example, many companies value international experience. The second reason is language skills. For instance, studying abroad will help me improve my English faster. That’s why studying abroad is important for me.
訳)私は留学したいです。その理由は、将来にとって2つの大きな利点があるからです。1つ目はキャリアです。例えば、多くの企業は国際的な経験を重視します。2つ目は語学力です。例えば、留学することで英語をより早く上達させることができます。だから私にとって留学は重要です。
Howの質問
How can we solve environmental problems?
訳)環境問題をどう解決できますか?
We can solve environmental problems. The reason is that there are two effective solutions. The first reason is renewable energy. For example, solar power is clean and safe.
The second reason is education. For instance, schools can teach children how to recycle and protect nature. That’s why I believe these actions are important to solve environmental problems.
訳)私たちは環境問題を解決できます。その理由は、効果的な解決策が2つあるからです。1つ目は再生可能エネルギーです。例えば、太陽光発電はクリーンで安全です。2つ目は教育です。例えば、学校で子どもたちにリサイクルや自然保護を教えることができます。だから私はこれらの行動が環境問題を解決するのに重要だと思います。
英語初心者でも取り組みやすい工夫
Duolingo English Testのスピーキング問題に挑戦する学習者の中には、まだ英語で話すことにも慣れていないという方もいるでしょう。
慣れていない方も、焦って最初から完璧な英語を話す必要はありません。
少しずつ段階を踏んで慣れていくことが重要です。
以下の工夫を取り入れることで、英語初心者でもスピーキング力を効率的に向上することができます。
①短い英語フレーズだけでOK
最初から長文を作ろうとする必要はありません。
むしろ短いフレーズでも、「型」を守ることに集中する方が効果的です。
例えば、以下のようにシンプルな英文でも十分です。
【問題例】
Do you think technology is useful? Why or why not?
訳)テクノロジーは役に立つと思いますか?なぜそう思いますか?
【回答例】
I think so, because it is useful. For example, a smartphone helps with studying. So I agree.”
訳)そう思います。なぜなら役に立つからです。例えば、スマートフォンは勉強に役立ちます。だから賛成です。
このように、短くても「主張 → 理由 → 具体例 → 結論」の流れがあれば論理的な回答になります。
②日本語を一時的に混ぜてもよい
回答する際、すぐに英語が出てこなくても、回答を止める必要はありません。
むしろ、要所要所で日本語を使いながら、とにかく答えを最後まで言い切ることが大切です。
最初の段階では「全て英語で話す」よりも、英語の骨組みを作りながら英語が思いつかなければ日本語で補足するくらいの気持ちで構いません。
次の問題例について、PREP法を意識した日本語混じりの回答例を見てみましょう。
【問題例】
Why do you want to study abroad?
訳)なぜ留学したいのですか?
【回答例】
I want to study abroad, because it helps my career. それに海外の大学では、友達もできるし、経験も広がります。 So, studying abroad is good for me.
訳)私は留学したいです。なぜならキャリアに役立つからです。それに海外の大学では友達もできるし、経験も広がります。だから留学は私にとって良いと思います。
このように、英語と日本語が混ざっていても問題ありません。
重要なのは「主張 → 理由 → 具体例 → 結論」という流れを保ちながら、自分の考えを最後まで言葉にする習慣をつけることです。
そして、練習を重ねるうちに徐々に日本語を減らし、最終的にはすべて英語で答えられるようにしましょう。
最後はDuolingo English Testの問題形式で練習
ここまで紹介してきたPREP法や5W1Hの練習は、スピーキング力の基礎を固めるうえで非常に効果的です。
しかし、最終的にスコアを伸ばすためには、本試験と同じ問題形式で練習することが欠かせません。
DET Bridgeを活用した実践練習
例として、DET Bridgeの「Speaking Sample」の問題に挑戦してみましょう。
【Speaking Sample問題例】
Who is a person you think you have impacted in your life? What impact have you had on the person, and how?
訳)あなたが人生で影響を与えたと思う人は誰ですか?また、その人にどのような影響を与えましたか?
【目標スコア130レベルの回答例】
The person I believe I have impacted the most in my life is my closest friend from kindergarten, and there are two primary reasons for this. Firstly, he has shown a strong interest in learning English and aims to become proficient in the language. Since I majored in English in college, I was able to share my knowledge and techniques with him. For instance, we often met up in cafes during college and spent hours conversing in English, which helped him learn effective study methods. Secondly, our personalities are completely different. While I tend to be introverted, he is extroverted and goal-oriented. Because of this, we could learn from each other and provide unique perspectives. That’s why I believe I have had a meaningful impact on his life.
訳)私が人生で最も影響を与えたと思う人物は、幼稚園時代からの親友で、その理由は2つあります。第一に、彼は英語を学ぶことに強い興味を示しており、私は大学で英語を専攻していたので知識や学習方法を共有することができました。例えば大学時代にはよくカフェで会い、英語で何時間も会話をして、効率的な学習法を身につけられるようにサポートしました。第二に、私たちの性格は正反対で、私は内向的ですが彼は外向的で目標志向が強いので、お互いに学び合い刺激を与え合うことができました。だから私は、彼の人生に大きな影響を与えられたと考えています。
このように試験本番の形式でも、PREP法を使って論理的に回答することを意識しましょう。
本番と同じ問題形式で練習を重ねれば、実際の試験でも自信を持って答えられるようになります。
まとめ
本記事では、Duolingo English Testのスピーキング問題の特徴と評価基準を整理したうえで、PREP法を使った具体的なトレーニング方法をご紹介しました。
PREP法とは、Point(主張)→ Reason(理由)→ Example(具体例)→ Point(結論)の順番で話を組み立てるフレームワークです。
このPREP法の構成で回答を組み立てることで、短時間でも論理的で一貫性のある回答を作ることができます。
PREP法の流れを理解できたら、5W1Hのさまざまなトピックで練習を重ねましょう。
最終的にDuolingo English Testのスコアを伸ばすためには、本試験と同じ問題形式で練習することも必須です。
ぜひ本記事を参考にして、Duolingo English Testのスピーキング問題を攻略してください。
Duolingo English Test対策Webアプリ:「DET Bridge」
Duolingo English Testの対策アプリ「DET Bridge」は、全19種類の問題をパート別で対策できるだけでなく、英文AI添削機能も導入しライティング強化にも活用できます。
ぜひ目標スコア到達に向けてご活用ください。

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