Duolingo English Test対策はYouTubeでできる?スキル別おすすめチャンネル&学習法まとめ
「Duolingo English Testの勉強をしたいけど、どんな教材を使えばいいのかわからない」
「YouTubeだけでスコアアップできるの?」
そんな疑問を持つ人も多いのではないでしょうか。
結論から言うと、YouTubeを上手に活用すれば、Duolingo English Test(DET)のスコアを伸ばすことは十分可能です。
ただし注意したいのは、Duolingo English Testに特化した日本語チャンネルがまだ少ないことです。
そのため「DET専用動画を見る」というよりも、試験で必要となる文法力やリスニング・スピーキング・発音などを総合的に鍛える意識を持って学ぶことが大切です。
この記事では、
- Duolingo English Testの各パートで必要なスキル
- DET対策におすすめのYouTubeチャンネル
- YouTube学習を最大限に活かすコツ
をわかりやすく紹介します。
英語初心者の方でも今日から始められる内容なので、ぜひ参考にしてみてください。

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目次
Duolingo English Test対策はYouTubeでできるの?
YouTubeを使った学習でも、Duolingo English Testのスコアを上げることは十分可能です。
ただし、その効果を最大化するには「どんなスキルを伸ばす目的で動画を見るか」を明確にすることが重要です。
現時点で、Duolingo English Testに特化した日本語チャンネルはほとんど存在しません。
そのため、特定の問題を解説する動画を探すよりも、試験に必要な英語力(文法力・リスニング力・スピーキング力・発音など)をバランスよく鍛える意識で取り組むのがおすすめです。
ここからは、Duolingo English Testの主要な問題形式と、それぞれの対策に必要な4技能(リーディング・リスニング・ライティング・スピーキング)スキルを紹介します。
Duolingo English Testの問題形式と必要スキル
ここでは、Duolingo English Testの全体像をつかむために、問題形式の一覧と、それぞれで求められる4技能スキルを紹介します。
あわせて、一部の問題形式については特徴や問題例も紹介するので、ぜひ参考にしてください。
2025年10月現在、Duolingo English Testでは、次の13個の問題形式、全19種類の問題が出題されます。
- Read and Select
- Fill in the Blanks
- Read and Complete
- Listen and Type
- Interactive Reading
- Complete the Sentences
- Complete the Passage
- Highlight the Answer
- Identify the Idea
- Title the Passage
- Interactive listening
- Listen and Complete
- Listen and Respond
- Summarize the Conversation
- Write About the Photo
- Interactive Writing
- Speak About the Photo
- Read, Then Speak
- Interactive Speaking
- Writing Sample
- Speaking Sample
それぞれ必要になる4技能スキルは次の通りです。
| スキル | 問題 |
| リーディング | Read and Select |
| Fill in the Blanks | |
| Read and Complete | |
| Interactive Reading | |
| リスニング | Listen and Type |
| Interactive Listening ・Listen and Complete ・Listen and Respond | |
| ライティング | Interactive Listening ・Summarize the Conversation |
| Write About the Photo | |
| Interactive Writing | |
| Writing Sample | |
| スピーキング | Speak About the Photo |
| Read, Then Speak | |
| Interactive Speaking | |
| Speaking Sample |
下記の記事はDuolingo English Testについて詳しく解説しているのであわせてご覧ください。
リーディング問題例|Read and Complete
Read and Completeは、画面に表示された複数の英文の中に空欄があり、そこに適切な文字を入れて文を完成させる問題形式です。
この問題では、単に語彙力だけでなく、文脈の中で単語を正しく使えるかどうかが試されます。
空欄に入るのは、動詞・名詞・形容詞などさまざまな種類の単語なので、語彙力と文法力の両方が求められます。

Read and Completeの問題例や対策法は下記の記事で紹介しているのであわせてご覧ください。
リスニング問題例|Interactive Listening
Interactive Listeningとは、会話形式のリスニングとライティングを組み合わせた問題形式です。
問題は次の3パートで構成されています。
- Listen and Complete
- Listen and Respond
- Summarize the Conversation
このうち、リスニング問題にあたるのは「Listen and Complete」と「Listen and Respond」の2つです。
どちらも音声を正確に聞き取らないと回答が難しいため、注意深く聞く必要があります。
Listen and Complete
「Listen and Complete」はInteractive Listeningの最初の問題です。
シナリオ音声を聞き取り、その内容をもとに、画面に表示される5W1H(Who/What/When/Where/Why/How)形式の質問に記述で回答します。
ただし、すべての英文を一から書く必要はありません。
あらかじめ用意された英文の一部が空欄になっており、その空欄に適切な語句を補って文を完成させる形式です。

Listen and Respond
Listen and Respondは、Interactive Listeningで2番目に登場する問題形式です。
この問題では、先ほどのListen and Completeで出てきたシナリオの内容をもとに、会話を進めながら回答していきます。
受験者は「学生」という設定で会話に参加し、画面に表示される複数の選択肢の中から最も自然な発言を選びながら会話を成立させるのが特徴です。

Interactive Listeningの問題例や対策法は下記の記事で紹介しているのであわせてご覧ください。
ライティング問題例|Writing Sample
Writing Sampleとは、数センテンスで提示される質問に対して英語で記述して回答する問題形式です。
質問のテーマは、環境問題・テクノロジー・仕事・文化など、多岐にわたります。
この問題では、単に英文を書くだけではなく、自分の考えを論理的に伝える力が求められます。
内容の一貫性や文法の正確さ、語彙の豊かさなども評価の対象になります。

Writing Sampleの問題例や対策法は下記の記事で紹介しているのであわせてご覧ください。
スピーキング問題例|Interactive Speaking
Interactive Speakingは、会話形式で進行するスピーキング問題で、リアルな対話力が求められます。
設問では、日常生活に関するトピックから、学問・ビジネスに関連するテーマまで、幅広い内容が出題されます。
1問あたりの制限時間は約35秒と短いため、限られた時間で要点をまとめ、論理的に話す力が必要です。
さらに、自分の意見を正確に伝えるためには、明瞭な発音や自然なイントネーションも重要になります。

Interactive Speakingの問題例や対策法は下記の記事で紹介しているのであわせてご覧ください。
Duolingo English Testでは、リーディング・リスニング・ライティング・スピーキングの4技能が、さまざまな問題形式を通して総合的に評価されます。
その4技能を支える基礎となるのが文法力であり、どのパートでも一定の理解が欠かせません。
文法が不十分だと、リーディングでは正確に文章の意味を読み取ることが難しくなり、ライティングやスピーキングでは自然で論理的な表現がしにくくなります。
一方で、YouTubeを活用すれば、文法・リスニング・スピーキング・発音などの基礎スキルを無料で鍛えることが可能です。
これらのスキルを総合的に伸ばすことで、Duolingo English Testのスコアアップにつながります。
Duolingo English Testのスコアアップに有効なYouTubeチャンネル
YouTubeには、Duolingo English Testの全問題形式を日本語で網羅的に解説しているチャンネルは、まだ多くありません。
しかし、試験に必要な文法・リスニング・スピーキング・発音といったスキルを伸ばせる動画は数多く存在します。
Duolingo English Testに特化した動画は多くありませんが、YouTubeを活用して英語の基礎力を高めることで、スコア向上が期待できます。
ここからは、Duolingo English Testのスコアアップに役立つ具体的なYouTubeチャンネルを紹介していきます。
- 文法を基礎から学び直せるYouTubeチャンネル
- 大人の中学英語やりなおしチャンネル【ダイジュ先生】
- Morite2 English Channel
- スキマ時間で聞き流しができるYouTubeチャンネル
- ケンドラ・ランゲージ・スクール
- Learn English with EnglishClass101.com
- ライアン鈴木【英語エンタメチャンネル】
- スピーキング力を上げるYouTubeチャンネル
- TED
- 発音学習ができるYouTubeチャンネル
- あいうえおフォニックス
- だいじろー Daijiro
文法を基礎から学ベルYouTubeチャンネル
大人の中学英語やりなおしチャンネル【ダイジュ先生】

- DET対策での活用ポイント:
- ライティングやスピーキングの基礎となる中学レベルの文法をしっかり理解できます。
- 文法力を強化することで、すべての問題形式に対応できる土台を作ることができます。
- 注意点・補足:
このチャンネルは基礎レベル向けの内容です。
すでに中学英文法を理解している方は、上級文法や実践的英会話を扱う他チャンネルを活用しましょう。
Morite2 English Channel

- 特徴:
元大手予備校の英語講師・もりてつ先生が、英文法をわかりやすく解説するチャンネルです。
ダイジュ先生の動画よりも文法レベルがやや高く、中級〜上級者向けの内容となっています。
- DET対策での活用ポイント:
- 文法解説動画が再生リストに整理されているため、短期間で効率よく復習できるのが魅力です。
- 講師自身が英語学習者の苦手ポイントを理解しており、使役動詞・知覚動詞・関係詞などのつまずきやすい文法事項も丁寧に解説しています。
- 中学英文法より一歩進んだ文法力を身につけることで、ライティングやスピーキングで多様な表現を使って意見を述べられるようになります。
- 文法解説動画が再生リストに整理されているため、短期間で効率よく復習できるのが魅力です。
- 注意点・補足:
中級〜上級レベルの内容が多いため、文法の基礎がまだ不安な方は、まず「ダイジュ先生のチャンネル」で基礎固めをしてから視聴するのがおすすめです。
スキマ時間で聞き流しができるYouTubeチャンネル
ケンドラ・ランゲージ・スクール

- 特徴:
映像を見なくても内容が理解できるように作られており、聞き流し学習に最適なチャンネルです。
約3時間ほどの長時間動画が多く、英語音声のあとに日本語で解説が入る構成になっているため、英語初心者でも無理なく学べます。
- DET対策での活用ポイント:
- 定番フレーズ・旅行英語・TOEICリスニングなど、多様なテーマが揃っており、自分の目的に合わせて学習内容を選べます。
- 多くの英語表現に触れられるため、**通勤・移動中・作業中などの“ながら学習”にもぴったりです。
- 初心者向けの動画ではスピーキング速度がゆっくり設定されており、リスニングが苦手な人でも安心。慣れてきたら再生速度を上げて聴くことで、より効果的にリスニング力を鍛えられます。
- 定番フレーズ・旅行英語・TOEICリスニングなど、多様なテーマが揃っており、自分の目的に合わせて学習内容を選べます。
Learn English with EnglishClass101.com

- 特徴:
世界的なeラーニング企業 EnglishClass101 が運営する、人気の英語学習チャンネルです。
カジュアルな日常英会話からビジネス英語、単語・フレーズ・文法まで、幅広いテーマを網羅しています。
3時間以上の長時間動画や、24時間ライブ配信も行われており、スキマ時間の英語インプットに最適です。
- DET対策での活用ポイント:
- 映像を見なくても、英語音声+英語字幕(または解説音声)を通じてリスニング力を鍛えることができます。
- 日本語を介さずに英語を英語で学ぶ構成になっているため、英語を“感覚的に理解する力”を伸ばしたい人に特におすすめです。
- 長時間動画をスキマ時間に流しっぱなしにするだけで、語彙・フレーズ・発音のインプット量を大幅に増やすことができます。
- 映像を見なくても、英語音声+英語字幕(または解説音声)を通じてリスニング力を鍛えることができます。
ライアン鈴木【英語エンタメチャンネル】

- 特徴:
エンタメ性の高い英語チャンネルで、「楽しみながら英語を聞く」ことができます。
参考書中心の学習に少し疲れたときの息抜きとしても最適です。
- DET対策での活用ポイント:
- 英語圏の文化や言い回し、リアルな日常会話の雰囲気にも触れられるため、自然な英語表現のインプットに役立ちます。
- 気に入ったフレーズをメモしてシャドーイング練習に活用することで、スピーキング力の向上にもつながります。
- 英語圏の文化や言い回し、リアルな日常会話の雰囲気にも触れられるため、自然な英語表現のインプットに役立ちます。
スピーキング力を上げるYouTubeチャンネル
TED

- 特徴:
世界中のトップスピーカーによる約10〜20分の英語プレゼンテーションを視聴できるチャンネルです。
英語字幕やスクリプト付きの動画も多く、スピーキング力・語彙力・発話リズムを鍛えるのに最適です。
- DET対策での活用ポイント:
- Duolingo English Testのスピーキングでは、自分の意見を整理して論理的に話す力が求められます。
- TEDスピーチの構成・表現・リズムを真似ることで、表現力と構成力を高めることができます。
- 英語字幕付きの動画を使ってオーバーラッピングやシャドーイングを行えば、リスニングとスピーキングの両方を同時に強化できます。
- 視聴後に動画の感想を英語で話す練習を取り入れることで、実践的なアウトプットトレーニングにもつながります。
発音学習ができるYouTubeチャンネル
あいうえおフォニックス

- 特徴:
英語の母音・子音・発音リズムを、フォニックス(※)の考え方に基づいて丁寧に解説しています。
例えば、「‘あ’→a のフォニックス」や「R音とL音の使い分け」、「リンキング(音のつながり)」など、発音に特化した動画が数多く配信されています。
※フォニックスとは、文字と音の関係を学ぶ発音学習法で、もともと英語圏の子どもたちに読み書きを教えるために開発されたメソッドです。
- DET対策としての活用ポイント:
- フォニックスを通じて発音を学ぶことで、リスニングで聞き取れる音が増えるだけでなく、スピーキングでも伝わりやすい英語を身につけることができます。
- 特に、“R”や“L”など日本人が苦手とする音の違いを意識的に練習することで、DETのスピーキング評価でも高得点を狙いやすくなります。
だいじろー Daijiro

- 特徴:
日本人英語学習者向けに、発音・アクセント・リズム・イントネーションの直し方を丁寧に解説しているチャンネルです。
ネイティブの発音に近づけるための口の動きや音の出し方を、視覚的にわかりやすく説明しています。
- DET対策としての活用ポイント:
- Duolingo English Testのスピーキング問題では、発音やリズムの自然さが評価の対象になります。
- このチャンネルで発音の基礎を学び、音の強弱やイントネーションを意識して練習することで、スピーキング力の向上につながります。
番外編:Podcastを活用する
YouTubeと同じように、Podcast(ポッドキャスト)もDuolingo English Testのスコアアップに効果的な学習ツールの1つです。
特に「聞き流し」に適しており、通勤・通学・家事の合間など、スキマ時間を使って“ながら学習”ができます。
YouTubeとの大きな違いは、映像を見なくても学べる点です。
スマートフォンをポケットに入れたままでも英語を聞けるため、習慣化しやすく、継続学習に向いています。
DET対策での活用ポイント
Duolingo English Testでは、会話を聞き取って要点をまとめる「Interactive Listening」など、自然なスピードの英語を聞き取る力が求められます。
Podcastでは、ナチュラルスピードの英語を大量に聞けるため、耳を慣らすトレーニングとして非常に有効です。
おすすめPodcast例
- バイリンガルニュース(Bilingual News)
日本語と英語の両方でニュースを紹介してくれる人気番組です。
難しいトピックでも内容を理解しやすく、リスニング力向上に効果的です。
学習のコツ
YouTubeと同様に、8〜9割理解できる番組を選ぶことがポイントです。
また、Podcastを聞いたあとに、内容を英語で簡単にまとめる(要約する)ことで、ライティング対策にも応用できます。
Duolingo English Test対策にYouTubeを活用するデメリット
YouTubeは、無料で手軽に英語に触れられる便利な学習ツールです。
しかし、使い方を誤ると「思ったよりスコアが伸びない」「途中で挫折してしまう」と感じる人も少なくありません。
ここでは、そんな悩みの原因になりやすい、YouTube学習の3つのデメリットを紹介します。
あらかじめ注意点を理解しておくことで、より効果的にYouTubeを活用できるようになります。
1. アウトプットの場がない
YouTube学習の最大の弱点は、インプット中心になりやすい点です。
動画を視聴して知識を得るだけでは、英語力はなかなか伸びません。
Duolingo English Testでは、スピーキングやライティングといったアウトプット能力も重視されます。
そのため、学んだことを実際に使う機会がないまま学習を続けると、スコアアップが難しくなる可能性があります。
2. 体系的なカリキュラムではない
YouTubeの英語学習動画には、体系的なカリキュラムが存在しないという弱点があります。
多くの動画が単発で作られており、基礎から応用へと段階的に学びにくいのが現状です。
また、動画の多くは「個人の経験」や「特定のテーマの解説」に基づいているため、自分に必要な知識がどれなのか分からず、どの順番で学べばいいか迷ってしまうことがあります。
さらに、好きなチャンネルやテーマばかり視聴していると、苦手分野(文法・発音など)の学習が後回しになり、結果として偏った英語力になってしまう可能性もあります。
こうした状況を防ぐには、「今どのスキルを伸ばしたいのか」(文法・発音・リスニングなど)を明確にしてから動画を選ぶことが大切です。
YouTubeをメイン教材として使う場合でも、弱点を意識してバランスよく学習を進めることを心がけましょう。
3. レベル別に最適化されていない場合がある
YouTubeの英語学習動画には「初級者向け」「上級者向け」とタイトルがついていても、実際の難易度が自分のレベルと合っていないことがあります。
難しすぎる動画を選ぶと、理解が追いつかず、「音声が流れているだけ」になってしまうこともあります。
一方で、内容が簡単すぎると新しい発見が少なく、学習の成長を感じにくくなるという問題もあります。
そのため、まずは「8〜9割ほど理解できるレベルの動画」を目安に選ぶのがおすすめです。
このレベルなら、理解できる部分が多く、わからない箇所を少しずつ埋めていく感覚で学習できます。
ただし、同じレベルの動画ばかり見続けていると、理解できる内容が増えても“伸び”を感じにくくなることがあります。
そのため、「ほぼ全部理解できるようになった」と感じたタイミングで、少しだけ難しい動画にステップアップしてみましょう。
YouTubeでの学習効果をUPさせる4つのコツ
ここでは、Duolingo English Test対策にも直結する、YouTube学習をより効果的にする4つのコツを紹介します。
- 自分のレベルに合ったチャンネルを選ぶ
- 英語字幕を活用する
- 興味のあるジャンル・YouTuberを選ぶ
- アウトプットをセットにする
1. 自分のレベルに合ったチャンネルを選ぶ
YouTube学習で最も大切なのは、自分のレベルに合った動画を選ぶことです。
難易度が合っていない動画を選ぶと、理解できずに挫折したり、逆に簡単すぎて学習効果を感じにくくなったりします。
おすすめは、「だいたい理解できるけれど、ところどころ知らない単語や表現がある」レベルの動画です。
英語など第二言語の習得には、こうした“少しだけ難しい”インプットが効果的だとされています。
このレベルなら、理解できる部分が多く、「あと少しでわかる」という感覚を持ちながら学習を進められます。
聞き取れない・理解できない箇所を意識的に確認することで、効率よく英語力を伸ばすことができます。
ただし、同じレベルの動画ばかり見続けていると、理解できる内容が増えても“伸び”を感じにくくなることがあります。
「ほぼ全部理解できるようになった」と感じたら、少しだけ難しい動画にステップアップしてみましょう。
2. 英語字幕を活用する
YouTubeで英語を学ぶとき、英語音声だけでは理解が追いつかない場合は、英語字幕を活用するのが効果的です。
字幕を併用することで、リスニング力・語彙力・発音を同時に伸ばすことができます。
なぜ英語字幕が効果的なのか?
人間の脳は、「耳だけで聞く」よりも「耳+目の情報を同時に処理する」方が、記憶への定着率が高いといわれています。
英語音声を聞きながら字幕を読むことで、音声と文字情報をリンクさせ、聞き取れなかった音の原因(省略・リンキングなど)を把握することができます。
例えば、ネイティブスピーカーは単語を明確に区切らず、音を滑らかにつなげて話す傾向があります。
字幕を見ながら聞くことで、次のような実際の発音と綴りのギャップに気づくことが多いです。
| 英語表記 | 実際の発音 | カタカナ例 |
| Did you | /ˈdɪdʒu/ | ディッジュ |
| What do you | /ˈwʌɾəju/ | ワラユ |
| Would you mind if I | /ˈwʊdʒə maɪnɪfaɪ/ | ウッジャマイニファイ |
| Next door | /ˈnekstɔːr/ | ネクストォー |
| Kind of | /ˈkaɪnəv/ | カイナヴ |
こうした音の連結や音の脱落、また、語中の “t” が “d” のように発音されるといった現象は、上級者でも字幕なしでは聞き取りにくい部分です。
英語字幕を見ながら発音を確認することで、「聞こえなかった単語」=「知らない単語」ではなく、“知っている単語が別の音で発音されていた” だけだったと気づけるようになります。
3. 興味のあるジャンル・YouTuberを選ぶ
YouTube学習に限らず、英語学習全般で最も難しいのは「継続すること」です。
どんなに質の高い教材でも、興味を持てなければ続きません。
YouTubeで効果を出している人の多くは、自分の好きなジャンルで学んでいる傾向があります。
「映画」「旅行」「日常英会話」「ビジネス」など、好きなテーマを取り入れることで、学習が“楽しい習慣”に変わります。
なぜ“好きな内容”で学ぶと効果が高いのか
興味を持って学んだ情報は、記憶に残りやすく、理解スピードも速くなることが分かっています。
退屈な動画を我慢して観るよりも、「少し難しいけれどワクワクする内容」を選ぶ方が、集中力・記憶力・モチベーションのすべてが上がります。
おすすめの勉強方法
- 好きなYouTuberの英語に関する動画を見る
- 面白かった部分を英語でメモする
- 気になったフレーズなどを真似して言ってみる or 書いてみる
- 同じトピックの別動画を探す
この方法を続けることで、「動画を見る → 理解する → 使う → 広げる」という自然な英語学習の流れが生まれます。
好きなコンテンツを活用すれば、英語学習を“努力”ではなく“習慣”として続けられるようになります。
4. アウトプットをセットにする
YouTubeで英語を学ぶ人の多くが、「見て終わり」「聞いて満足」になってしまいがちです。
しかし、どれだけ優れた動画を視聴しても、アウトプット(話す・書く)をしなければ英語力の向上は難しくなります。
学んだ表現を自分の言葉で使ってこそ、本当の意味で“身についた英語”になります。
ここでは、YouTube学習と組み合わせて効果的に行えるアウトプット方法を紹介します。
実践方法①:英語日記を書く
YouTubeで学んだ英語表現は、英語日記の中で実際に使ってみることで定着率が格段に上がります。
見て終わりにせず、「この表現、自分ならこう使うな」と思いながら日記に取り入れてみましょう。
たとえば、動画の中で “I’m feeling under the weather” という表現を学んだ場合、
自分の体験に結びつけて、次のように書くことができます。
例文:
Yesterday, I caught a cold and stayed home all day. I’m feeling under the weather, so I’ll take it easy today.
訳:
昨日は風邪をひいて一日中家にいました。体調が悪いので、今日はゆっくり過ごそうと思います。
このように、学んだ表現を「自分の言葉」で使うことで、単語やフレーズが記憶として定着し、次に話すとき自然に口から出てくるようになります。
英語日記は長文でなくても大丈夫です。1〜2文でも、“学んだ→使う”のサイクルを回すことがスコアアップにつながります。
実践方法②:シャドーイング
YouTubeで聞いた英語を「シャドーイング」するのも、非常に効果的な学習法です。
シャドーイングとは、英語を聞きながら少し遅れて同じように発音する練習法のことです。
シャドーイングでは、次のような効果が期待できます。
- 英語特有の発音、イントネーション、アクセント、息継ぎなどを習得できる
- リスニングとスピーキングの両方を同時に鍛えられる
- ネイティブの話し方のリズムや抑揚を体感的に学べる
Duolingo English Testでは、短時間で自然な発音とリズムで話す力が求められるので、おすすめの練習法です。
実践ステップ:シャドーイング法
- 聞く(リスニング)
・動画を1〜2回通して聞き、内容を把握。
・難しい場合は英語字幕を表示して、内容と発音を確認。
- シャドーイングする
・音声を止めずに0.5秒ほど遅れて声に出す。
・英語のリズムや息遣いに体を慣らすことを意識する。
実践方法③:動画を見た感想を英語で話す・書く
YouTube動画を見たあとに、感想を英語で話す・書くのも効果的なアウトプット方法です。
たとえ1〜2文でも、「動画の内容+自分の意見」を英語で表現することで、スピーキングとライティングの両方を鍛えられます。
1〜2文の英語に慣れてきたら、感想を話す・書く際に、PREP法を意識してみましょう。
PREP法とは、
Point(主張)→ Reason(理由)→ Example(具体例)→ Point(結論)
の順に話を組み立てるフレームワークです。
Duolingo English Testのスピーキング問題でも、この構成を意識することで、短時間でも論理的で一貫性のある回答を作ることができます。
具体的には、次のような流れになります。
- 主張(Point):「私はこう思う」
- 理由(Reason):「主張の理由は2つある。1つは〜」
- 具体例(Example):「例えば〜」
- 結論(Point):「だから私は〜だと思う」
例:モチベーション動画を見たとき
例文:
I felt more positive after watching a motivational video.
This is because it made me realize that challenges are part of growth.
For example, when I heard the phrase “Progress, not perfection,” I felt really encouraged.
That’s why I think this video helped me stay positive.
日本語訳:
私はモチベーション動画を見て前向きになりました。
なぜなら、困難は成長の一部だと思えたからです。
例えば、「完璧よりも進歩を重視しよう」という言葉を聞いたとき、とても励まされました。
だから、この動画を見て前向きになれたのだと思います。
PREP法を使うと、話の流れが整理され、試験でも落ち着いて回答できるようになります。
感想を話すときは、完璧な文法よりも自分の意見を明確に伝えることを意識しましょう。
まとめ
YouTubeは、Duolingo English Test対策にも活用できる、無料の英語学習ツールです。
特に、文法・リスニング・スピーキング・発音といったDuolingo English Testに必要なスキルを、楽しく身につけることができます。
ただし、やみくもに動画を見ても効果は出にくくなります。
学習効果を上げるには、次の4つを意識することが大切です。
- 自分のレベルに合ったチャンネルを選ぶ
- 英語字幕を使って「耳」と「目」で学ぶ
- 興味のあるジャンルを中心に続ける
- 学んだことをアウトプットで使ってみる
この4つを意識するだけで、YouTube学習が「ただの視聴」から「スコアにつながる学び」に変わります。
YouTubeは、楽しみながら英語に触れられるツールです。
毎日のスキマ時間をうまく使って、少しずつ自分のペースで英語力を伸ばしていきましょう。
Duolingo English Test対策Webアプリ:「DET Bridge」
Duolingo English Testの対策アプリ「DET Bridge」は、全19種類の問題をパート別で対策できるだけでなく、英文AI添削機能も導入しライティング強化にも活用できます。
ぜひ目標スコア到達に向けてご活用ください。

DET Bridge(クラクモ株式会社)を通じて受験すれば、正規価格より15%割引で試験を購入でき、スコアも追加費用なしで24時間以内に通知される特典付きです。
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